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<汚染土>再利用の実証実験 環境省が公開 福島・南相馬

毎日新聞 5/17(水) 20:51配信

 環境省は17日、東京電力福島第1原発事故に伴う除染で出た汚染土の再利用に向けた実証実験を福島県南相馬市で報道陣に公開した。今後、汚染土を他の土で遮蔽(しゃへい)した高さ約5メートルの盛り土を造成し、約1年間かけて定期的に放射線量を計測した上で、安全性が確認できれば公共事業などでの利用を促す。

 実験は放射性物質濃度が1キロ当たり3000ベクレル以下の汚染土を使い、同市小高区の水田に設けた汚染土の仮置き場で実施。汚染土を詰めたフレコンバッグ(土のう袋)越しに放射線量を測ったり、汚染土をふるいにかけて、がれきなどの異物を取り除いたりする作業が公開された。

 福島県内の除染で出る汚染土や廃棄物は、最大で東京ドーム18杯分の約2200万立方メートルと推計される。環境省は1キロ当たり8000ベクレルを上限に、汚染土を防潮堤の盛り土や公園(緑地)の造成などで再利用できるとした「基本的考え方」を公表。再利用により、県外での最終処分量を減らす狙いがある。

 この日、桜井勝延・南相馬市長とともに実証実験を視察した伊藤忠彦副環境相は「得られた知見を再利用に十分生かしたい。汚染土の受け入れについても理解を得られるよう丁寧に取り組みたい」と話した。【五十嵐和大、曽根田和久】

最終更新:5/17(水) 20:56

毎日新聞