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<石綿>小規模建築物6万~8万棟に残留 国交省推計

毎日新聞 5/17(水) 21:04配信

 延べ床面積1000平方メートル未満のアパートなど比較的小規模な全国の民間建築物約130万棟のうち、吹き付けのアスベスト(石綿)が現在も使われているものが約6万~8万2000棟あるとする初めての推計結果を、国土交通省が17日公表した。うち2万3000~3万棟は対策が取られていないとみられ、同省は飲食店やホテルなど利用者の多い建築物を優先し、石綿の使用実態を調べる。

 吹き付けの石綿はむき出しのままでは飛散しやすく、吸い込んだ場合は健康被害の恐れがある。1000平方メートル以上の大規模建築物では、全国約27万棟のうち約1万8000棟で使われていると推計されていたが、小規模建築物は物件数が多く把握が難しい。

 今回は同省社会資本整備審議会アスベスト対策部会のワーキンググループが、建材メーカーが石綿使用を自主規制した1989年以前に建てられた小規模建築物を対象に、横浜市内でのアンケートなどから全国の使用状況を推計した。

 ワーキンググループの主査を務める「中皮腫・じん肺・アスベストセンター」の名取雄司所長は「小規模建築物の調査はこれまで手つかずで、ようやく全体像が見えた。石綿のリスクを周知して対策につなげることが課題だ」と話した。【柳楽未来】

最終更新:5/17(水) 21:04

毎日新聞