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攻めたからこその幸運=遠藤、稀勢の里から初金星-大相撲夏場所

時事通信 5/17(水) 20:00配信

 稀勢の里の突きを受けた遠藤は右足を滑らせ、土俵に落ちそうになった。「勝負あった」と思われた瞬間、目の前に横綱の体が。これがつっかえ棒のようになった幸運もあって、体勢を立て直せた。相手が一瞬動きを止めた後のはたきに乗じ、そのまま押し出した。

 バランスを失った時は「しまった。危ないと思った」というのが率直な感想。でも、30キロ以上重い横綱を突っ張って攻め立てていたからこその流れとも言える。「くっつくと体力負けする。止まったら駄目だし、休まず攻めることだけを考えた」と淡々と言った。

 場所前は、出稽古先で鶴竜と20番ほど手合わせする日があるなど、精力的に汗を流した。同じ学生相撲出身の御嶽海、正代が次々と先に三役へと昇進する中、相撲人気回復に大きな役割を果たした遠藤の期する思いがうかがえた。

 横綱昇進2場所目の稀勢の里から初めて金星を奪った力士となった。「チャンスだと思っていたし、そこはちょっと意識した。最初に取りたかった」。普段はあまり変わらない遠藤の表情が少しほころんだ。

最終更新:5/17(水) 20:05

時事通信