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<二階氏インタビュー>AIIB参加の好機…日中重要な年に

毎日新聞 5/17(水) 22:16配信

 自民党の二階俊博幹事長は17日、毎日新聞のインタビューで、日中関係の改善に期待を示した。中国主導の国際金融機関、アジアインフラ投資銀行(AIIB)への日本の参加にも前向きな考えを表明した。【聞き手・佐藤千矢子政治部長】

 --中国の習近平国家主席と会談し、安倍晋三首相の親書を渡した。

 ◆首相が力を込めて書き、十分に意を伝える親書だった。(その場で)読んでもらい、向こうもリズムに乗って、いい話し合いができた。

 --両首脳のシャトル外交は実現するか。

 ◆中国とは極めて距離が近い。うまく活用したら1日2往復も不可能ではない。日中両国のトップも、必要ならそのぐらいの勢いで今後の関係をリードしていくべきだ。

 --どちらが先に訪問するかという駆け引きになりがちだ。

 ◆早くやってくれることを希望する。どちらが先でもたいした問題ではない。そういうつまらないことで張り切るのは官僚的な発想で、本当の政治家は後でも先でもかまわない。

 --今年は日中国交正常化45周年、来年は日中平和友好条約40周年に当たる。

 ◆今年と来年は日中関係にとってたいへん重要な年だ。その準備は遅すぎるぐらいだと内心思っている。しかし、両国の足並みがそろわなければいけないので、今回訪中して、(習氏と)意見交換する機会があったのはよかった。

 --そうした認識は首相とも共有しているのか。

 ◆見通しさえ立たないような外交は、外交の名に値しない。首相はちゃんと日中関係をにらんで考えている。

 --日中には四つの基本文書がある。

 ◆歴史に残るような、近代的な新しい時代の日中関係を展望したような五つ目の文書を世に問ういいチャンスが来ている。あまり時間を区切ることはしないが、早い機会にやった方がいい。

 --まとめるのは難しい作業だ。

 ◆歴史を振り返ると、(国交正常化を果たした田中角栄元首相ら)先人はもっと難しいことを乗り越えてきた。私たちも及ばずながら、少々の困難でも乗り越えようという気持ちがあるから日中関係に携わっている。勇気を持って堂々とやるべきだ。

 --日本はAIIBに参加すべきか。

 ◆日本は蚊帳の外にいるよりも、真ん中に入って、国力に応じた貢献があってしかるべきではないか。政府としてきちんと納得できるかどうかで(参加を)判断するのは当たり前だが、それにばかり拘泥して、肝心の結論を先延ばししていたらチャンスを逃す。この状況でカードを切らないのはおかしい。

 --米国と一緒でなくてもいいと?

 ◆まったく米国と対立すると日本の立場は成り立たないが、いつも米国の後ろをついて歩かなければいけないわけではない。米国は何も言ってきませんよ。「日本がそんなしっかりした考えを持っていた」と喜んでくれる。

 --首相が憲法9条に自衛隊の存在を明記したいと発言し、議論になっている。

 ◆発言を唐突と受け取る人もいるが、首相は就任以来、ずっと心に温めていた考えを率直に国民に言った。これで憲法論議は一歩も二歩も前に進んでいくだろう。大いに結構だ。

 --次期衆院選はいつか。

 ◆時期は首相の一存だ。選挙を怖がっていたら幹事長はできない。首相がいつ解散に踏み切っても異を唱えることなく、首相の方針通り断行して、必ず勝利する意気込みで日夜過ごしている。

最終更新:5/17(水) 23:48

毎日新聞