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はがき、増税以外では23年ぶり値上げ 6月から52円→62円に 年賀はがきは据え置き

スポーツ報知 5/18(木) 15:03配信

 日本郵便は6月1日からはがきの料金を改定し、現行の52円から62円に引き上げる。年賀はがきは現行の52円で据え置かれるが、定形外郵便物、ゆうメールについても新たに設けた規格を超えるものは値上げとなる。

 風光明媚(めいび)な観光地。この景色を親しい人にも伝えたい。SNSでは味気ないので絵はがきを出そう―。ここで、気をつけなければならないことがある。ポストに投かんする場合、6月1日の1回目集荷分までは52円はがき、切手でOK。24時間営業の郵便局に持ち込む場合は6月1日午前0時が“締め切り”となる。

 はがきの値上げは、消費税率が8%に上がった2014年4月以来(50→52円)。増税以外では94年(41→50円)以来23年ぶりになる。新はがき、新普通切手は今月15日から発売が始まり、52円の普通切手とはがきの販売は31日に終了。額面部分は現行と同じ「山桜」「ヤマユリ」「胡蝶蘭(こちょうらん)」が描かれるが、デザインは一新。切手も「ソメイヨシノ」が引き続き採用された。

 日本郵便は「機械化による生産性向上やコスト削減に取り組み、実質的に22年間据え置いてきた」が、近年の人件費単価の上昇等により「郵便事業の収支が悪化している状況にあり、今後も安定的なサービスの提供を維持するため」値上げが必要と説明。ちなみに、往復はがきも104円から124円に。「定形外郵便物」と「ゆうメール」については、新たに設けられた規格(長辺34センチ、短辺25センチ、厚さ3センチ、重さ1キロ)を超えるものは最大で150円の値上げとなる(規格内は一部値下げも)。

 はがきの利用ピークは2002年度の78・1億通。15年度には63・2億通に減少した。一方、郵便物の取り扱いに必要な人件費は上昇。はがきに限った15年度の赤字は294億円に上り、このままでは郵便事業全体の収支がさらに悪化するという。

 ただ、年賀はがきは現行のまま据え置かれる。年賀はがきとは、12月15日から翌年1月7日の間に投かんされたもの(通常はがき、私製はがきでも表面の見やすい所に「年賀」と赤色で記せばよい)。「年賀状は、まとまった量を配達するため処理コストが下がります。現状は収支の改善を図る必要性は低いと考えています」(日本郵便)。これまで、余った年賀はがきはそのまま使えたが、今後は注意が必要。また、封書も82円で据え置かれる。

 今回の改定により全国で取り扱うはがきの枚数は2億通程度減るが、年間300億円程度の増収になると見込まれる。しかし、19年10月に消費税が10%に引き上げられれば、さらなる値上げの可能性もある。メールやSNSに慣れた若者を中心に“はがき離れ”が進むかもしれない。

最終更新:5/18(木) 15:03

スポーツ報知