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「里山のつぶ」で酒造り 磐梯町と榮川連携

福島民報 5/17(水) 10:29配信

 福島県が開発した中山間地向けオリジナル米「里山のつぶ」を使った酒造りが福島県磐梯町で始まった。町と町内に工場を持つ榮川酒造が連携して16日までに試作品を醸造した。県によると里山のつぶを使った酒造りは県内初。町と同社は「新たな地域ブランドを確立したい」としている。

 町内で平成28年度に試験栽培された里山のつぶ約600キロを原料に県オリジナルの吟醸酒用酵母「うつくしま煌酵母」と合わせた。里山のつぶの特長である大きな粒を生かし、精米歩合60%まで磨き上げた。日本名水百選である磐梯西山麓湧水群を代表する「龍ケ沢湧水」を仕込み水に、柔らかな口当たりの中にしっかりとした甘味を感じさせる。8月にも町内の道の駅ばんだいなどで発売する予定だ。
 町は28年度、里山のつぶを試験的に約30アールで作付けした。29年度は約8倍の2・5ヘクタールほどに拡大した。食味や収量を踏まえて生産者に奨励品種として普及させたい考えだ。食米だけでなく、酒米としての需要が高まれば、他の自治体に先駆けた産地化に期待がかかる。
 16日に内堀雅雄知事が取り組みを視察し、挑戦を後押しする考えを示した。町交流館で榮川酒造の宮森優治取締役が五十嵐源市町長と内堀知事に試作品を紹介した。試飲した内堀知事は「磐梯町の風土を生かした味だ。挑戦を続けてさらなる高みを目指してほしい」と激励した。
 里山のつぶは今年度から一般農家による栽培が始まった。初年度は栽培面積250ヘクタール、生産量1250トンを目指している。
 県産品振興戦略課は「県発祥の品種を原料としておいしい酒を製造できれば、県産日本酒の新たなモデルケースとなる」と期待している。

福島民報社

最終更新:5/17(水) 10:32

福島民報