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オーストリアが10月総選挙へ 欧州で極右躍進に警戒

産経新聞 5/17(水) 9:03配信

 【ベルリン=宮下日出男】オーストリアの国民議会(下院)の各党は16日、議会を解散し、任期満了で来秋に予定された総選挙を前倒し実施することに合意した。日程は10月15日になる見通し。地元メディアが伝えた。同国では極右、自由党が支持率で第1党を争っており、欧州で極右政党の躍進への警戒が強まるのは必至だ。

 オーストリアではケルン首相が率いる中道左派の社会民主党と中道右派の国民党の2大政党が大連立政権を組んでいるが、亀裂が深まり、事実上崩壊。下院の各党派が16日協議し、日程などを調整した。下院は過半数の賛成で解散が可能。

 世論調査では、自由党が支持率29%で首位に立ち、社民党が28%で2位。国民党は21%。ただ、国民党は14日に人気の高いクルツ外相を新党首に選出。この場合、国民党は支持を回復すると予想されることから、クルツ氏が特に早期の選挙実施を主張していた。

 欧州で大衆迎合主義(ポピュリズム)勢力が台頭する中、同国では昨年末の大統領選でファンデアベレン現大統領が自由党候補との接戦を制したばかり。どの政党も現状では単独過半数の議席確保が困難視され、選挙後の連立協議が難航すれば、自由党が政権に参加する可能性もある。

最終更新:5/17(水) 9:03

産経新聞