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<北朝鮮内部>軍がトンネル陣地の防護壁を強化 トランプ政権のシリア攻撃に危機感か

アジアプレス・ネットワーク 5/17(水) 5:10配信

北朝鮮各地で4月中旬より、空襲から軍陣地を守るための防護壁強化作業が行われていることが分かった。軍部隊関係者がアジアプレスに証言した。(カン・ジウォン)

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アジアプレスの北朝鮮内部の取材協力者が、5月に入って咸鏡北道清津(チョンジン)市に駐屯するある軍部隊の関係者に会った。軍関係者は次のような内部事情を伝えた。

「4月中旬に、巡航ミサイル攻撃などの空襲からトンネル陣地を防衛する問題について人民武力省から指示があり、各軍部隊でトンネル陣地の新しい防護壁の構築と保守作業を行っている。すでに作業が終わった部隊もあるが、現在、盛んに作業中だ」。

この軍関係者によると、最近、戦時の軍事物資の在庫状況を点検する過程で、防護壁の問題が提起されたというが、「巡航ミサイルによる攻撃」に言及している点から、4月6日に米トランプ政権がシリアの空軍施設を巡行ミサイル・トマホークで攻撃したことに脅威を感じた金正恩政権が、防護壁強化を指示した可能性が考えられる。

この軍関係者は、防護壁の強化の具体的な内容について次のように話した。

「ほとんどのトンネル陣地には石積みの防護壁が備えられているが、ミサイル攻撃を受けると破片で人命被害が増える可能性があるため、それをすべて取り壊して砂や土を入れた土嚢に替えて積み直している」

北朝鮮の軍事施設の多くは、地下や傾斜地にトンネルを掘って要塞化されている。朝鮮戦争で米軍の激しい空爆にさらされたことを教訓にしているのだ。トンネル陣地には、敵の空襲に備えた防弾扉が設置されているが、さらにそれ保護するために入り口に防護壁が築かれており、定期的な保守作業が行われる。

防護壁の強化作業について、この軍関係者は次のように述べた。
「新しく作られている防護壁は、トンネルの入口扉から5メートルの距離に、扉の高さより3メートル高く三角形に積むことになった。ところが、軍部隊に土嚢用の袋が不足しているため、(自身の所属する部隊では)近隣の農場まで動員し、袋を市場で購入している有り様だ」


※アジアプレスで、北朝鮮内部に中国の携帯電話を送って国内事情を調査している。

最終更新:5/18(木) 15:05

アジアプレス・ネットワーク