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「あそこだ!」急斜面の山林、機体粉々 不明陸自機捜索に記者同行

北海道新聞 5/17(水) 7:01配信

白い金属片が散乱する光景 息をのむ

 【北斗】陸上自衛隊北部方面航空隊(札幌)所属のLR2連絡偵察機が大破して見つかった場所は、北斗市山中の尾根近くの斜面だった。記者は救助に向かう自衛隊員らに同行し、急斜面の山林を縫うように通る造林用の作業道を徒歩で登った。現場に着くと、機体は原形をとどめておらず、濃い緑色の木々の中に白い金属片が散乱する光景に息をのんだ。

【動画】不明の陸自機を発見 北斗の山中、金属片広範囲に 乗員を収容

 「あそこだ! ヘリが旋回している真下が現場だ」。16日午前11時半ごろ、捜索の前線基地が置かれた北斗市の道道上磯厚沢部線の通行止めゲート前。機体発見の連絡を受けた自衛隊員らが続々と集まり、一気に緊張感が高まった。現場はゲート前から直線距離で約2キロ。救助の第1陣約100人が地図を片手に、山中に入っていった。

ぬかるんだ道、足滑らせる自衛隊員も

 ブナとダケカンバ、ササが徐々に密度を増していく作業道を登る。道幅は約1メートルと肩幅ほどの広さしかない。断続的に降り続いた雨で道はぬかるみ、屈強な自衛隊員らが何度も足を滑らせた。登り始めて約30分後、標高約360メートルの尾根に出た。

 自衛隊のヘリが上空を旋回する中、登ってきた斜面の反対側に当たる東側斜面を見下ろした。約100メートル下の木々の間に、機体で削られたとみられる山肌が露出していた。道警のレンジャー隊が降下するために尾根から崖下に垂らしたロープの先に、山林とは似つかわしくない光景があった。

 粉々の白い金属片が散乱し、赤やグレーの機体の一部とみられる部品も散らばっている。どれが胴体なのか翼なのか、プロペラなのか。それが確認できないほど無残な姿だった。事故の現実を突きつけられた。

北海道新聞

最終更新:5/17(水) 10:00

北海道新聞