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《ブラジル》謙造鮨=東洋街に久々の寿司店開店=こだわり食材で日本の味を再現

ニッケイ新聞 5/17(水) 7:19配信

 「本格的な握り寿司を手頃な価格で」―。日本食店が軒を連ねるサンパウロ市リベルダーデ区のトマス・ゴンザガ街45F番に15日、日本式寿司店『謙造鮨』が新たに開店した。「日本で食べられる寿司と同品質のものを提供できる店はないものか」―。そんな友人からの要望を受けた店主の思いが、ついに形となって実現した。
 「本格的な寿司」を謳った同店は、こだわり抜いた食材のみを使用。寿司飯には田牧米ゴールドを使用し、醤油も酢も全て日本製という徹底ぶり。秋田の地酒・高清水なども揃えられ、日本の寿司店さながらだ。
 招待客の一人、園田昭憲さんは「何よりもネタが美味しい。東洋街では他にないレベル」と舌をまき、「他の寿司店の客もこちらに流れるのではないか」と太鼓判を押す。スペイン産本マグロ、チリ産サーモンなど、選りすぐりのネタを世界各地から仕入れるが、まぐろ2貫16レアルからという価格帯だ。
 「和のおもてなしには、店内の雰囲気も大事だ」との考えから、店内は白木を基調とした清涼感溢れる空間となっており、一階席から眺める富士山と桜の巨大パネルも壮観。調度品や器などにも細かい気配りがされており、全て日本製のものが準備された。
 設計施工を担当した山形工芸の斎藤茂さん(67、山形)は、「日本の雰囲気を再現したいという店主の気持ちに応え、手抜かりなく造り上げた。喜んでもらえ、何とも言えない」と悦びに言葉を詰まらせた。
 寿司職人3人と店主一家4人で店を切り盛りし、店名には孫の謙造さんの名前が当てられるなど、家族経営ならではの温かい雰囲気が漂う。
 握り寿司や刺身、手巻き、巻物のほか、うな重やすき焼きなどの暖かい食事も提供される(要事前予約)。収容人数は48席で、地上階には対面カウンター席もある。
 「ここは友人の期待を受けて作ったお店。お客さんが自分の店と思えるような雰囲気作りをしていきたい」と来客を呼びかけている。営業時間は午前11時から午後2時までと午後6時から10時まで。無休。問合せや予約は、同店(11・3132・3777もしくは、3666)まで。

最終更新:5/17(水) 7:19

ニッケイ新聞