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「世界三大荒行」日蓮宗・百日大荒行を10回重ね「千日行」達成、「阿闍梨」に 佐賀市の住職・松島さん

5/17(水) 10:46配信

佐賀新聞

 佐賀市の國相寺住職、松島正英(しょうえい)さん(57)が、世界三大荒行と呼ばれる日蓮宗の百日大荒行を10回重ねる「千日行」を成し遂げ「阿闍梨(あじゃり)」となった。千日行を達成した修行僧に贈られる称号で、九州では松島さんが4人目。松島さんは「自分を律するための称号だと思い支えにしたい」と表情を引き締める。

 百日大荒行は毎年11月1日から2月10日の厳冬期、千葉県市川市の中山法華経寺で行われる。聖俗の境目とされる瑞門(ずいもん)をくぐると100日間出られず、寒風の中、厳しい修業に打ち込む。寒水で身を清める1日7回の水行(すいぎょう)と読経を繰り返し、睡眠は1日2時間、1日2回の食事はかゆとみそ汁のみという過酷さだ。

 初めて挑んだ35年前は「2日ほどで声はつぶれ睡眠不足でふらふら。己の欲との闘いだった」という。4回目の荒行で、かぶる水を温かく感じ、読経を聞くのが心地よくなり、「苦しみを受け入れられるようになって、修行の時間が充実してきた」。5回目からは副伝師として修行僧を指導する立場で参加している。

 大阿闍梨の称号を「畏れ多い」と謙虚に語る松島さん。「(千日行達成で)また一から始まるという気持ち。荒行を土台に、一般の人たちに寄り添って悩みを解決していきたい」と慈愛に満ちた笑みを浮かべた。

最終更新:5/17(水) 10:46
佐賀新聞