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「週刊文春」編集長がベッキーに同情!? 「何でここまで叩かれるんだろう」

5/17(水) 17:01配信

TOKYO FM+

日本が世界に誇る各界の“知のフロントランナー”を講師に迎え、未来の日本人たちに向けてアカデミックな授業をお届けするTOKYO FMの番組「未来授業」。新刊本『「週刊文春」編集長の仕事術』を出版した「週刊文春」編集長の新谷学さんが登場! 数々のスクープで週刊誌のトップを走る「週刊文春」編集長の仕事論、コミュニケーション術、さらには情報の見極め方など4回にわたりお話を伺います。

2回目となる5月16日(火)の放送は、“人間の業の肯定”がテーマ。
新谷さんが編集長として指揮を執る「週刊文春」はここ数年、社会を揺るがすスクープを連発し、“文春砲”という流行語まで生まれました。スクープが原因となり、人気や評価の下落、時にはそのポジションから失脚してしまうケースも少なくありません。

新谷さんはそんな現実とどう向き合い、何を感じているのでしょうか――。

「人間が好きなんです。だから、記事を作る上でこの人をおとしめようというモチベーションはゼロ」と新谷さんは開口一番話します。
そして、同誌について「誤解される面もあるかもしれませんが、ファクト(事実)を淡々と書いているだけであって、断罪してやろうとか正義の裁きを与えるといった傲慢な上から目線のスタンスでやることは絶対にない」ときっぱり。

そう語る新谷さんがモットーとしているのが、立川談志さんの「落語とは、人間の業の肯定である」という言葉。「人間って美しい面や素晴らしい面もあるけれど、一方で醜い面や愚かな面もあると。だからこそ人間であってだからこそ人間は面白い」と言い、“人間の業の肯定”という言葉から「週刊文春」に通ずる部分を感じているのだとか。

2016年の流行語大賞にトップテン入りした“ゲス不倫”を皮切りに数々の不倫を報じてきた同誌ですが、「不倫を肯定するつもりもないけど、そんなに滅茶苦茶悪いことなのかと……。昔は“芸の肥やし”と言う人もいましたし、芸能生命を絶たれるような悪事とは思わない」と自身の見解を述べ「美化された建前や綺麗ごとばかりではなくて本音の部分も伝えるメディアがあったほうが世の中の風通しが良くなっていいんじゃないか」と話します。

とはいえ、情報過多のネット社会である昨今、今までちやほやされていた有名人が転落していくことにカタルシスを感じる人が居たり、そんな様子を娯楽として楽しんでいる風潮が少なからずあるのも事実。

「人間である以上、“人の不幸は蜜の味”みたいな感情をきっと持ち合わせている。そういう感情を否定するつもりもないというか否定してもしょうがない」と前置きしつつ「ベッキーさんが休業になったとき、私がまず思ったのは“何でここまで叩かれるんだろう”“ちょっとバランスを欠いているな”と。もちろん、最初の第一歩は『週刊文春』でしたが、その(スクープの)あと、この人は水に落ちた犬だとなると叩き続ける、しかもそれが数字を取れるぞとなるとテレビのワイドショーも含めてとことん叩くわけですよね。ネットもかなり苛烈でしたけどコントロールすることも出来ない」と、昨今の過剰過ぎるメディアや世間の反応ぶりについても言及。

「ネガティブな情報の拡散を見ていると、それも世の中を映す鏡というか少なからず今の世の中の有り様が反映されていると思うんです。品行方正で潔癖で聖人君子、優等生じゃないと生きられないような世の中を求めているんだろうか……と、そこに違和感を感じてしまう。そういうつもりで記事を書いているわけではないので、そこは正直言って悩ましいところです」と本音を話してくれました。

(この放送は、番組HPにてPodcastでも配信しております)

最終更新:5/17(水) 17:01
TOKYO FM+