ここから本文です

【F1】リバティ・メディアによってF1観戦は”特別な経験”に……キャリー新CEO語る

5/17(水) 12:17配信

motorsport.com 日本版

 スペインGPのレーススタート直後、フェラーリのキミ・ライコネンとレッドブルのマックス・フェルスタッペンが接触し、ライコネンはその場でリタイアとなった。この直後、スタンドで大泣きするトーマス・ダネル君が、国際映像に大写しとなった。フェラーリのスタッフはトーマス君とその両親を探し当て、パドックに招待することとなった。

【写真】スペインGPのファンゾーンには、ジップラインを楽しめるコーナーもあった

 この件は世界中で賞賛され、話題となった。F1の新CEOであるチェイス・キャリーは、この出来事は以前のオーナーの下ではありえなかった「特別な瞬間だ」と語った。

「彼ら(フェラーリ)は彼らの感覚で、自由にそれをやったんだ。1年前ならありえなかっただろう」

「我々が彼ら(フェラーリ)に、あの男の子を見つけてくるように言ったわけではない。自分たちでそれを行った人がいるのだ。それは特別な瞬間になるだろうし、実際にそうなった」

 スペインGPの週末は、”F1での経験(F1エクスペリエンス)”を向上させる機会として、F1新オーナーのリバティ・メディアがターゲットとしていた。この動きは、他の幾つかのシリーズから、かなりの遅れをとってのスタートとなった。

 この”F1エクスペリエンス”の一環として、ジップラインやピットストップチャレンジ、ミナルディの2シーターF1マシンの同乗走行体験など、様々なアトラクションがスペインGPには用意されていた。

 これらの施策が、コース上でのルイス・ハミルトン(メルセデス)とセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)の好バトルと相まって効果を果たしたことで、キャリーCEOは非常に満足していると語る。

「バルセロナで、我々は革新的なイベントを始めたわけじゃない。しかし多くの人々は、新鮮な感覚と興奮が生み出されたと語った」

 そうキャリーCEOは述べた。

「我々は様々な関係者を結びつけることで、これまで存在しなかったような、大きな”熱狂”を見出すことができた」

「ベッテルとハミルトンがピットアウト後に行ったような、素晴らしいシーンもあった。我々はそれらを整理しようと思っている」

 またキャリーCEOは、これまでF1ファンを喜ばせるモノが時代遅れであったことも認めた。例えばF1グッズは、チームシャツしか存在しない国も多かった。さらにこれまではファンに”豊かな経験”を提供することのみに優先事項が置かれていたが、リバティ・メディアはそれをいかに収益化することにも焦点を当てるという。

「我々はおそらく、ジップラインで5倍以上のスポンサーシップを販売でき、そして利益に繋げることができると思う」

 そうキャリーCEOは語った。

「我々はそうしてこなかった。しかし、それに賛同したいと考える正しいスポンサーを想像することができる」

「それを適切に実行すれば、我々は消費するのではなく、収入を得ることができる。10万人以上のテレビや携帯電話で繋がっている人々がいるのなら、彼らを連れ出し、このようなイベントで写真を撮ったりするような、プラットフォームを作らなければならない」

「それを利用したいと考える人々はたくさんいる。そしてそれは、我々に収入を得るチャンスを与える」

Adam Cooper

Yahoo!ニュースからのお知らせ