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日光東照宮、修復で「三猿」の顔が変わった? 現場の職人、研究者の見解は

5/17(水) 6:30配信

BuzzFeed Japan

日光東照宮の「陽明門」や「三猿」が大規模な改修を終え、3月に新たな姿でお披露目された。鮮やかな色彩に蘇り、美しい姿を見せている。

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しかし、ネット上では「これでいいの?」と疑問の声も。特に三猿の表情を指し、「顔が変わっているように見える」という声が上がっている。

確かに素人目には変化があるように見える。今回の日光東照宮の修復はどんな裏付けでおこなわれたのだろうか?

BuzzFeed Newsは、現場の職人と、文化財の修復に携わる研究者に話を聞いた。

「違和感を感じて当然」その意味は?

今回の「平成の大修理」(2013年~19年予定)は、「昭和の大修理」(1969~73年)以来、約半世紀ぶりの本格的な改修だ。

色や輝きが落ちた装飾部分や、腐朽が進行する木部を改修・修理している。

今回、特に話題になっているのは「見ざる・言わざる・聞かざる」で有名な「三猿」の彫刻だ。国重要文化財「神厩舎」の全8面にわたって取り付けられている。

これまでも約10年ごとに修復作業を繰り返してきたが、8面すべてを塗り替えるのは65年ぶりという。

作業を担当した、日光社寺文化財保存協会の浅野和年技師長は、修復にあたっての指針をこう話す。

「現状を極力残すことが基本的な指針。『昭和の大修理』で作られた見取り図を参考に、過去の職人が残した姿に極力近づけ、彩色や修理をおこなっている」

三猿をはじめ、屋外に面した彫刻は外気にさらされ傷みやすく、下地があらわになっていく。そのため、彫刻部を建物から取り外し、一度現状の色をすべて落としてから塗り直す方法を取っている。

半世紀前に残された見取り図を見ながら、彫りの形に合わせ、猿の毛色や表情をゼロから描き上げる。今回の現場メンバーには、当時の職人の弟子にあたる人もいたそうだ。

ネット上で「表情が違う」という意見も上がっていることを伝えると「ゼロから描き直す以上、先の太さ、筆のタッチなどが最終的に個人の力量や個性になるのは事実。違和感を感じる方もいて当然だと思う」という答えが返ってきた。

寺社によって修復へのスタンスは異なり、塗り直しはせず、劣化防止に力を入れるケースもある。日光東照宮は、江戸時代の造営以来、常に時代に合わせて修復を続けてきた。

現在は「文化財」として、現状の維持・保守を最重要に掲げているが、ある時には現場の監督者の意向で、従来とまったく違う色で塗り直したという記録も残っているという。「修復を続けていること自体が“ひとつの伝統”」だ。

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最終更新:5/17(水) 6:30
BuzzFeed Japan