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紙で伝統建造物の茅葺き民家を再現 山梨大・田中教授が模型キット 佐賀

5/17(水) 15:42配信

佐賀新聞

2016年に製作された酒蔵通りの山口醤油醸造所に続く2作目

 伝統的な建造物を折り紙模型にして町並み保存学習につなげている山梨大学の田中勝教授(55)が、鹿島市浜町の南舟津地区に現存する茅葺き3棟を再現した。同市では2016年に製作された酒蔵通りの山口醤油醸造所に続く2作目で、肥前浜宿にある二つの重要伝統的建造物群保存地区をカバーした。

 今回製作したのは江戸時代末期から明治時代初期の建造物で、旧池田家と旧中島家、旧中村家の3棟。三つの異なる茅葺き屋根の形状を細かく再現し、屋根を外すと土間などの間取りが見えるようになっている。

 今回のキットはA3サイズの台紙の上にA4版5枚分のパーツを切り貼りして組み合わせていく。「屋根の部分は凹凸があり難しかった」(田中教授)と、組み立てには4、5時間を見込む。それでも田中教授は「形ができることで子どもたちの喜びにつながる。そこから家の特徴などに気付いてくれれば」と話す。

 12日に完成品が披露され、「この近い距離でこんなに性格の異なる建物があることに驚いた。まあまあの出来栄え」と田中教授。3棟を所有する建築士の水城弘子さん(52)は「実物と比較できる模型は念願だった」と感謝し、「忘れられがちで通り過ぎられてしまう存在。ぜひ、足を運んでみてほしい」と呼び掛ける。内部公開は毎週金、土曜の午前10時~午後5時に行っている。

最終更新:5/17(水) 15:42
佐賀新聞