ここから本文です

阿蘇の宝石ひらひら 絶滅危惧種のチョウ「オオルリシジミ」を撮影

西日本新聞 5/17(水) 11:17配信

 九州では熊本県の阿蘇地方にのみ生息し、草原維持のシンボルとされる絶滅危惧種のチョウ「オオルリシジミ」が瑠璃色の羽を広げる姿を16日、同県南阿蘇村の山麓で撮影した。6月上旬ごろまで見られるが、捕獲すると県条例違反となる。

⇒【画像】オオルリシジミのオス。瑠璃色の背中に黒い斑点が少ない

 阿蘇くじゅう国立公園南阿蘇ビジターセンター(同県高森町)によると、オオルリシジミはマメ科の植物クララの花を食べて育つ。初春の野焼きがクララの発芽を促すとともに、オオルリシジミの卵を食べる天敵の虫を駆除。千年以上続く草原維持の営みに守られてきたチョウと言える。九州外では長野県のごく一部にしかいないという。

 熊本地震の影響で今春、阿蘇の草原約1万6千ヘクタールのうち7・5%が野焼きを見送り、クララの減少も懸念される。同センターは「草原が維持できなければオオルリシジミが減ってしまう恐れもある」と危ぶんでいる。

=2017/05/17付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞社

最終更新:5/17(水) 11:17

西日本新聞