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不調の王者マレー 芝とハードでの逆襲なるか<男子テニス>

tennis365.net 5/17(水) 15:55配信

BNLイタリア国際

男子テニスのBNLイタリア国際(イタリア/ローマ、レッドクレー、ATP1000)は16日、シングルス1回戦が行われ、ディフェンディングチャンピオンで第1シードのA・マレー(英国)は世界ランク29位のF・フォニュイーニ(イタリア)に2-6, 4-6のストレートで敗れ、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)に続いて今季2度目の初戦敗退を喫した。

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昨年、マレーはウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で優勝を飾り、リオデジャネイロ・オリンピック(ブラジル/リオデジャネイロ、ハード)では、五輪連覇を成し遂げ、金メダルを獲得。11月にはN・ジョコビッチ(セルビア)を抜いて初の世界ランク1位に上り詰め、年間1位の座をかけたATPワールドツアー・ファイナルズ(イギリス/ロンドン、室内ハード)決勝では、ジョコビッチをストレートで破った。年間通して78勝を上げて9度のタイトルを獲得し、自身のキャリアの中で最高と言っても過言ではないほど充実したシーズンを送った。

満を持して迎えたプロ13年目の今シーズン、マレーは開幕戦のカタール・エクソン モービル・オープン(カタール/ドーハ、ハード、ATP250)で準優勝を飾る好スタートを切る。しかし、続く全豪オープン(オーストラリア/メルボルン、ハード、グランドスラム)では、4回戦でM・ズベレフ(ドイツ)に敗れる大波乱に見舞われた。

ドバイ・デューティ・フリー・テニス選手権(アラブ首長国連邦/ドバイ、ハード、ATP500)では、今季初のタイトルを上げたが、不調を完全に脱することは出来ず、徐々に歯車は狂い始めていった。

マスターズ初戦のBNPパリバ・オープンでは、初戦の2回戦で敗退する波乱に見舞われると、続くマイアミ・オープン(アメリカ/マイアミ、ハード、ATP1000)を肘の故障を理由に欠場。

怪我から復帰し、1カ月ぶりの実戦となったモンテカルロ・ロレックス・マスターズ(モナコ/モンテカルロ、レッドクレー、ATP1000)は、3回戦でクレー巧者のA・ラモス=ヴィノラス(スペイン)に敗退。クレーコートでの調整のために出場したバルセロナ・オープン・バンコ・サバデル(スペイン/バルセロナ、レッドクレー、ATP500)では、苦戦を強いられるも何とかベスト4進出を果たしたが、ムチュア・マドリッド・オープン(スペイン/マドリッド、レッドクレー、ATP1000)では3回戦で姿を消した。

マレーは今季、ここまで16勝7敗で、ツアー優勝は1度。早期敗退が目立つなど、本来の実力を発揮できていないのは、誰の目にも明らかである。マレー特有のミスが少ないストロークを用いた鉄壁の守備や、カウンターによる強力な攻撃が影を潜めている。

昨シーズンの疲れや故障に加え、R・フェデラー(スイス)とR・ナダル(スペイン)の完全復活、世界ランク1位に君臨する重圧など王者マレーにかかる負担は計り知れない。そんなプレッシャーの中でマレーは戦い続けている。

1つだけポジティブな材料を挙げるとするなら、キャリア最高のシーズンを送った昨年もシーズン序盤は無冠で、BNLイタリア国際でのタイトルを皮切りに、続く芝とハードのシーズンで圧倒的な強さを発揮して9勝をあげているということだろう。

今年も、5月末に開幕する全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)、6月以降の芝とハードのシーズンでの逆襲に期待したい。

tennis365.net

最終更新:5/17(水) 17:52

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