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変わるAKB総選挙、それでも総監督・横山由依が必要と語る理由

5/17(水) 19:00配信

BuzzFeed Japan

最初にタイトルを聞いた時、ずいぶんと皮肉が利いているなと思った。5月31日に発売されるAKB48の記念すべき“48”枚目のシングル「願いごとの持ち腐れ」のことだ。
【BuzzFeed Japan / 徳重辰典】

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「ネガティブっぽいですよね。タイトルに『腐る』という文字が入っていて、なんじゃこりゃとびっくりした(笑)。けれど、歌詞を全部読むと、自分のためではなく、人のために願うと世界は良くなるというポジティブな曲です」

AKB48グループの総監督、横山由依はBuzzFeed Newsの取材に笑顔で答えた。

プロモーションビデオの製作にあたり、クリエイティブディレクターの三浦崇宏氏は「AKB史上最も泣ける作品を」と秋元康プロデューサーに依頼された。

PVは11分のドキュメンタリー仕立て。今年3月19日をもって閉校となった静岡県浜松市立鏡山小学校を舞台に、学校を訪れたAKBメンバー、12人だけしかいない生徒、校長先生や担任教師たちの交流を映す。横山を含め、PVに参加した48グループのメンバーは数日間にわたり、鏡山小学校の子供たちと過ごした。

撮影では思わず涙する場面もあった。

「最後の合唱発表会で、生徒さんが先生への感謝のお手紙を読むところで、泣きました。遊んでいたときはクールだった男の子が、言葉をつまらせたりしていて…。感情がむき出しで、悲しいときは泣く。子供らしくて素敵だなと思った」
PVの上映会。横山自身は泣かなかったが「撮影に参加していない、PVを初めて見るメンバーが泣いていました」。

泣けるPVというお題はひとまずクリアしたようだ。

アイドルとは矛盾を抱える総監督という立ち位置

2015年12月8日、23歳の誕生日に横山は高橋みなみの後を継ぎ、48グループ300人以上のメンバーを統括する総監督に就任した。

自分よりも先輩メンバーがいる中での抜擢。カリスマといわれた前任者と比べることで生まれる自己嫌悪…。昨年6月に放送された「情熱大陸」(TBS系)では、苦悩し、涙する様子も映し出された。

「あの頃は全部が大変だと思いすぎていた部分もあるので、その時に比べたら今は楽になれている。ただ、1つ課題をクリアすると、また1つ課題が出てくる。そういう意味では今も悩みながら生きていますけど、もともと悩まないで生きて来た人間。悩みは神様からの試練だと思ってます」

「情熱大陸」で、HKT48の指原莉乃は「本来アイドルはかわいくあるべきなのに、しっかりしなきゃいけないポジション」と、総監督とアイドルが矛盾するものだと話している。

実際2016年のAKB総選挙では前年の10位から、11位と初めて順位をダウンさせた。

秋元氏から総監督の後任に横山の名前を挙げられたとき、高橋みなみも、横山を夢であるソロデビューから遠ざけてしまうかもしれないと一時は総監督就任に反対したという。

全体を考えなければいけない総監督の立場は、個人としては時にマイナスになる。

「願いごとの持ち腐れ」の歌詞では、自分よりも人のために願うことの大切さが書かれている。

自分よりもまずグループを考える、現在の横山の立場と重なると伝えると「どうなんでしょうね」とはにかんだ後に、こう続けた。

「私自身AKBの活動は楽しいし、自分の夢もあるけど、総監督となると周りのメンバーはどうなんだろう。みんなの願い、夢がかなえばいいなと気持ちがいくようになっています」

期待するメンバーに挙げたのはAKBの向井地美音。

「向井地とは、最近毎日AKBのことを話すんですけど、すごく真面目に見えるけど、実は毒があったり、面白い一面がある。そういう一面を知ってもらえれば、魅力が伝わるんじゃないかと期待してます」

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最終更新:5/17(水) 22:19
BuzzFeed Japan