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6月から村営学習塾 原発事故で仮設校舎・飯舘中、授業料は村負担

福島民友新聞 5/17(水) 12:09配信

東京電力福島第1原発事故の影響で、福島市飯野町の仮設校舎で授業を行っている飯舘村の飯舘中で6月、村営の学習塾「放課後塾」が始まる。村は子どもたちの学習環境を確保し、「までいな教育」で学力向上に結び付ける。

 塾の運営は、関東地方を中心に学習塾を展開する「花まる学習会」(さいたま市)が担当。塾の授業料は全額村が負担する。放課後の学校で民間の塾が入るのは珍しいという。

 同校には4月、同学習会の講師が常勤で派遣されており、この講師が中心となり生徒の放課後の学習を支援する。

 村によると、国語、数学、英語の3科目の授業を行う予定。時間は放課後の午後4時~同6時の2コマを想定、月~木曜日が3年生、金曜日は1、2年生に割り当てる方針だ。

 村によると現在、村内には学習塾がなく生徒は川俣町や福島市の塾に通っているのが現状という。家庭の都合などで塾に通えない生徒もいる中で村は、放課後の学校を利用して、授業の中でこなしきれなかった問題や理解できていない部分を補い進学に向けたサポートを充実させる。

 来年4月に控える村内での学校再開も見据え、村は良質な学習環境を提供し、生徒数の確保も目指す。村の担当者は「村の中で進学をサポートし、までいな教育で子どもの面倒をみたい」と話した。

◆難問分かるかな 神奈川の進学校教諭が指導

 飯舘村が、子どもの思考力向上に向けて本年度協力を依頼した学習塾「花まる学習会」による中学生向けの授業が15日、福島市飯野町の飯舘中仮設校舎で行われた。

 子どもの思考力向上などを目的とした村の事業の一環。同学習会と関係があり、神奈川県鎌倉市の進学校栄光学園数学教諭の井本陽久さんが講師を務めた。

 井本さんは1日に3メートル進み、2メートル落ちるカタツムリが10メートルの木に登るまでの日数を求める問題や、共通の法則を考える問題を出題。「諦めない気持ちが、『分かった』につながる」とエールを送っていた。

福島民友新聞

最終更新:5/17(水) 12:09

福島民友新聞