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鉄道公園の「デゴニ」延伸へ寄付募る 山北で有志ら協議会

5/17(水) 12:34配信

カナロコ by 神奈川新聞

 2016年10月、およそ半世紀ぶりに自力走行した山北町の蒸気機関車D52(通称デゴニ)の線路を延伸させるため、有志らが今春、「山北町鉄道公園D52線路延伸協議会」を立ち上げた。現在の12メートルから120メートルまで線路を延伸することを目標に、募金を始め、全額を町に寄付する。

 1944年製のデゴニは御殿場線の電化に伴って引退し、70年から山北鉄道公園(同町山北)に静態保存されてきた。

 国の地方創生交付金の活用策として、町が着目したのがデゴニ。「D52奇跡の復活事業」と銘打って予算化し、元国鉄機関士の故・恒松孝仁さんに動態化を委託した。恒松さんは動力源を、エアコンプレッサーによる圧縮空気に変更する手法を導入。「鉄道の日」の昨年10月14日、デゴニは車輪2回転分(約9メートル)、走行した。

 復活後、もっと長い距離を走らせたいとの機運が町民や関係者らの間で高まった。「短い距離だと、一度見ただけで満足されてしまい、リピーターが期待できない」と話すのは協議会の武芳和事務局長。自動車事故で亡くなった恒松さんからも「線路を伸ばさないと、もったいないよ」と助言されていたという。そこでことし3月、保存活動を行ってきたメンバーや観光、商工関係者らで協議会を発足した。

 目標の120メートルまで延伸するためには、試算でおよそ2千万円が必要になるという。協議会は2千円から寄付を募るほか、町内の商店などに募金箱を設置し、原則、年度ごとに町に寄付。合わせて、デゴニのPR活動にも力を入れる。武事務局長は「日本一大きいSLが長距離を走行する姿を、多くの人に見にきてもらえるようにしたい」と意気込んでいる。

 協議会は運営を支える会員も募集しており、21日午後7時から町商工会館(同町山北)で開かれる役員会で活動内容を説明する。寄付や役員会に関する問い合わせは、武事務局長電話090(8728)9153。