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口周りの筋肉鍛えよう/照山裕子お口の悩み

日刊スポーツ 5/17(水) 12:37配信

<歯科医照山裕子が答えるお口の悩み(8)>

 元モデルの照山裕子クリア歯科新宿院院長が、口臭が気になる、歯周病が進んできた…歯と口の悩みなど、皆さんの悩みに回答します。

 Q 口呼吸は歯周病に悪いと聞きました。どう気を付けたらいいですか。

 A 口呼吸は歯周病だけではなく、虫歯にも悪いし、口臭にも悪い。口の中だけではなく、健康全般に悪い影響を及ぼします。

 口の中は、さらさらの唾液で潤っているのが一番で、かわいていると、口内のばい菌が流れません。口をぽかんと開ける癖のある人、骨格的に前歯が出ている人。そういう人は歯が悪くなりやすいんです。

 自分が鼻呼吸か口呼吸か、鏡を使うと分かります。顔の前に手鏡を向け、一瞬で曇った人は口呼吸です。鼻呼吸の人は曇りません。治療しているときもデンタルミラーを入れた瞬間に曇る人は口呼吸していると分かるので、「今からは鼻で呼吸して下さい」と指導しています。

 口の病気だけではありません。口呼吸だと、風邪のウイルスなどダイレクトに吸ってしまう。鼻毛の威力というのはすごくて、悪いものをからめ捕り、ブロックしてくれているんですね。鼻呼吸か口呼吸かでインフルエンザの罹患(りかん)率も変わってきます。

 小学校の子どもたちにそういう話をして「鼻で呼吸しましょう」と指導すると、絶大な効果があります。健康のために鼻呼吸を習慣付けることは大切です。

 花粉症の時期など、鼻水、鼻づまりで呼吸がつらく、どうしても口を開きやすくなります。出掛けるとき、寝るときはマスクをして保湿する。耳鼻科の先生は、鼻づまりを防いで、口呼吸にならないようにする1つの手段として、生理食塩水を鼻に通す、鼻うがいを推奨しています。

 口元が緩まないよう、ふだんから口の周りの筋肉を鍛える生活習慣をつけることも大事です。(1)グチュグチュうがい(2)発音に合わせて大きく口を動かす「あいうえお体操」(3)口角を上げる練習(4)空のペットボトルを口で吸ってつぶすエクササイズ…何でもいいと思います。口輪筋を鍛え、口の周りを活発にする。健康だけでなく美容にもつながります。

 ◆照山裕子(てるやま・ゆうこ) 歯学博士。厚労省歯科医師臨床研修指導医。歯と全身の関わりについて幅広く学んだ経験を基に、機能面だけでなく審美的要素にもこだわった丁寧な治療がモットー。分かりやすい解説でテレビ、ラジオにも多数出演している。学生時代はモデル事務所に所属。近著に「歯科医が考案 毒出しうがい」(アスコム)。

最終更新:5/17(水) 12:40

日刊スポーツ