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巨人阿部381号 体のケアへ持ち込んだ「装置」

日刊スポーツ 5/17(水) 7:55配信

<巨人5-1ヤクルト>◇16日◇東京ドーム

 巨人阿部慎之助内野手(38)が「活性化」に成功した。

【写真】小林をバリカンでGIカットに仕上げる阿部

 1回、先制2ランで先発菅野智之投手(27)を援護すると、5回2死満塁から右前への2点適時打をマーク。自身4戦3発となる8号を含む、2安打4打点の活躍でチームの連敗を止めた。プロ通算381本塁打は歴代22位、球団では4位で382本の原辰徳前監督に1本差と迫った。

 熟練の一撃で負の連鎖を断ち切った。1回2死二塁、阿部がスパッとバットを振り下ろした。「反応で打った。久しぶりの感覚。行ったなぁ」と、打席付近で左翼席へ到達する打球を確認してから駆けだした。ヤクルト・ブキャナンの150キロ外角直球。ヘッドを走らせて軽々と反対方向への放物線を描いて見せた。

 難敵の広島に敵地で2連敗を喫して帰京した。心機一転で挑んだ一戦は「全員が悔しい思いをした。切り替えて、頭を取る気持ちで新しい週をスタートした」と期する思いがあった。長丁場のペナントレースを戦う上で多少の波は仕方ない。だが、悪循環が続けば命取りになる。勝負の潮目を熟知するベテランが反撃開始の号砲を鳴らし、5回の2点適時打でエース菅野なら十分すぎる5点目をもたらした。

 連敗直後から準備は始まっていた。14日の広島戦後、トレーナールームで自身が持ち込んだ「活性化装置」で体をケアした。筋肉に微弱電流を流し、意図的に動かすことで回復を促す医療器具で、3年前に約150万円で購入した。一時は東京ドームのロッカーに眠っていたが、今季から遠征にも持参し、フル活用している。マツダスタジアムを出たのはチーム本隊よりも1時間半以上も後だった。

 自身の肉体だけではなくチームも活性化させた。プロ通算381号で、勝利へと導いた。本塁打を打てば勝率は7割4分2厘。歴代トップの206本塁打を量産する東京ドームに限定すれば、7割6分2厘まで上昇する。「いい1本を打てるようにいつも心掛けている。もっと、もっと打っていきたい」とうなずいた。

 お立ち台では「インタビューが堅いですね」と、インタビュアーの問いかけを遮り「最高でーす!!」と、右拳を突き上げ、スタンドまでも活性化させ大歓声を湧き起こした。阿部が停滞ムードを払拭(ふっしょく)し、活発に頂点まで押し上げる。【為田聡史】

最終更新:5/17(水) 9:04

日刊スポーツ

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