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稀勢の里「はー」2敗 初金星献上…夢の3連覇どころか休場ピンチ

デイリースポーツ 5/18(木) 5:00配信

 「大相撲夏場所・4日目」(17日、両国国技館)

 左上腕部などに負傷を抱える横綱稀勢の里は平幕の遠藤に押し出されて2敗目を喫し、横綱2場所目で初の金星を配給した。遠藤は3つ目の金星獲得。大関とりの関脇高安は小結御嶽海との全勝対決を首投げで制し、4連勝。全勝は白鵬、日馬富士の両横綱と、高安の3人になった。横綱鶴竜は小結嘉風に押し出されて3敗目を喫した。

 これが負の流れなのか。稀勢の里は激しい押し合いから、遠藤に強烈な右を張った。相手は右足を滑らせ前のめり。だが、何とそこにあったのは自らの胸だ。崩れた相手を支えてしまったのだ。

 一瞬、動きを止めた後、目の前にある頭を押さえて引いた。これが失敗だった。立て直して勢いづいた相手に攻め込まれると、なすすべなく後退。土俵下に吹っ飛ばされ、ぼう然とするしかなかった。

 春場所で負傷した左胸、左上腕には広範囲にテーピング。連日、患部に厳しい攻めを食らう。伝家の宝刀、左おっつけは満足に使えない。その上、勝負運にまで見放され、勝てるわけがなかった。

 横綱昇進後、対平幕は11人目にして不覚を取り、初の金星を献上した。支度部屋では質問にも上の空。「うん」、「うん」と生返事を2度すると、あとは無言。切り替えを問われると「はー」と大きなため息をつき、悔しさをあらわにした。

 八角理事長(元横綱北勝海)は「弱気というか焦り。腰が高いし、押し負けている。押し込んでいっていれば崩れた遠藤は残せなかった。負け方が良くない。精神的にやっていけるかなあと。『何やってんだ俺は』という負け」と、今後に響くことを心配した。

 1937年の双葉山以来、80年ぶりとなる初優勝から3連覇どころか、3敗すれば休場のピンチとなる。手負いの体で出場を決めたのは稀勢の里本人。追い込まれた土俵際で意地を見せたい。

最終更新:5/18(木) 5:00

デイリースポーツ