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【EDIX2017】ロボットにAI、ドローンや海外教材も…学びNEXTが盛況

リセマム 5/18(木) 9:45配信

 教育ICTの最新情報が集結する「教育ITソリューションEXPO」。2010年から開催され、今年で8回目を迎える同イベントは、5月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトの西ホール1・2階で開催されている。出展者数は800社を超え、過去最大。前年の680社を大きく上回っている。来場者も、昨年の3万人を超えることが予想される。

会場のようすをたっぷりご紹介!(写真)

 会場は、2階は「ICT機器」「教材・教育コンテンツ」「学びNEXT」の3つのゾーンに、1階は、「セキュリティ」「eラーニング」「学校業務支援」の3つのゾーンに分かれている。プログラミング教材やロボット、AIなど、最新の教育ICTが揃う「学びNEXT」の3ゾーンを訪れてみた。

【学びNEXTゾーン】

 昨年から新設されたコーナーで、今年の出展企業は約90社。2020年からの新しい学びを見据え、プログラミング、ロボット、AI技術を利用した教材のほか、アダプティブラーニング関連のシステムなどの展示が目立った。

◆ソビーゴ(ワイズインテグレーション)

 もともとは広告プロモーション会社だった同社では、2020年の小学校でのプログラミング教育の必修化に向けて、昨年より「ソビーゴこどもブロック・プログラミング」「ソビーゴこどもロボットプログラミング」を開発。今年5月にリリースしたばかり。

 「ソビーゴこどもブロック・プログラミング」は、オリジナルアプリとブロックを使ったビジュアルプログラミング教材。使用開始年齢は3歳からを想定している。ブロックには、進む、回転する、などのコマンドがアイコンで描かれていて、これを組み立てていくことで、キャラクターを動かすことができる。ブロックを楽しみながら、自然とプログラミングの概念のひとつである「逐次処理」を理解していく。

 「ソビーゴこどもロボットプログラミング」は、小中学生のための教材。「IchigoJam(イチゴジャム)」という、簡単な子どもパソコンを使ってロボットを動かす。ロボット本体は、段ボールを組み立てて作るため、工作のような感覚で楽しめる。また、自分で色を塗ったり、色紙を貼るなどして自由にデコレーションでき、「自分だけのロボット」という愛着が生まれる。素材に段ボールを採用したことで、軽量で手軽、安価な教材となっている。価格は17,820円(税込)。

◆「プログラミングロボット mBot」「教育用プログラミングドローン」(ケニス)

 理科教材のメーカーとして歴史のある同社では、ブロック式のプログラミングアプリ、「Scratch(スクラッチ)」を使って動かす「プログラミングロボット mBot」(19,800円/税別)と、「教育用プログラミングドローン」(26,000円/税別)を紹介。

 「プログラミングロボット mBot」は、初心者でも簡単にプログラミングできる教材で、授業での使用を想定したワークブック付き。ロボットが走るだけでなく、光や音の制御もできる。教育用プログラミングドローン」は、わずか40gの小型ドローン。タブレットPCやスマートフォンを使い、遠隔操縦やプログラミングによる自動運転ができる。

 実際に形のある物を組み立てて作る楽しさ、プログラミングによって好きなように物を動かす楽しさの両方が満たされ、子どもたちも夢中になりそうだ。

◆Musio(AKA LLC)

 人工知能を搭載したロボット。こちらが英語で話しかけた言葉に対し、自ら考えてネイティブな英語で返事をしてくれる。自然に会話をしながらスピーキング力をアップすることができる。また、教材も併用して、文法や発音などの学習ができる。英会話力を身に付けるためには、インプットだけではなく、アウトプットが欠かせない。Musioと毎日会話を続けていたら、確実に会話力がアップしそうだ。

◆fischertechnik(フィッシャーテクニック・エデュケーション)

 ドイツのブランド。エンジニアを育成するために開発された、ブロック型のプログラミング教材。最初は小さな車を作るところから、最終的には工場のオートメーションシステムを作れるまでのキットが揃っている。非常に本格的に見えるが、小学生からでもおもちゃ感覚で使うちに、自然にプログラミングに親しめるツールとなっている。

 マニュアルは英語版しかないが、文字を読まなくても視覚的に理解できるように作られている。また、自然と英語に親しめることも狙っていて、日本語版はあえて作らないという。代表の関山忠志氏によると「最近注目されている、STEM(Science:科学、Technology:技術、Engineering:工学、Mathematics:数学)とE(English:英語)の力を育成するツール」だという。近々、秋葉原にショップがオープンする予定。

◆「HUE HD」書画カメラ(ASCENT INFORMATION TECHNOLOGY LTD [TRADING AS HUE])

 「HUE HD」書画カメラ(8,000円/税別)は、カラフルで未来的なデザインが目を引く書画カメラ。USBでパソコンにつないで、教科書や生徒のノートの画像をプロジェクタに提示する、といった使い方は一般的だが、HUEは子どもたちにもっと手軽に使ってもらいたいという。たとえば、授業中に作った図工の作品を撮影し、インターネットで公開することで、世界中の人たちと作品を通じてコミュニケーションができるといった使い方だ。

 アニメーション制作ソフトウェアと「HUE HD」書画カメラがセットになった「HUEアニメーションスタジオ」(8,000円/税別)は、子どもでも簡単に動画を作ることができるパッケージ。本社のあるイギリスでは、クリスマスプレゼントとして大変人気だったという。カラフルで楽しいツールは、子どもたちの創造力をどこまでも伸ばしてくれそうだ。

◆little Bits(コルグ)

 little Bits(リトルビッツ)は、ハンダ付けや配線不要、プログラミングの知識がなくても、直感的に電子回路の仕組みを学ぶことができる、マグネット式電子工具キット。モーター、ホイール、ライト、スイッチ、サーボ、ブザーといった小さなパーツを組み合わせて、ライトを付けたり、車を走らせたりできる。

◆Monaca(アシアル)

 Monacaは、クラウド上で利用できるモバイルアプリの開発環境。html5やJavaを使い、子どもたちが自分のスマホでアプリを開発することができる。クラウド上で動作するため、パソコンに専用のソフトをインストールする必要がなく、自宅でも学校でもプログラミングできる点も特徴だ。開発中のプログラムを先生や友達と共有する機能もある。現在、中学校・高校や大学、専門学校など、約500校で導入されているという。

 紹介した以外にも、数多くの企業が最新製品の展示や新しい使用シーンを提案していて、とても1日では回りきれない、充実した展示だった。模擬授業も1日に数回行われているので、タイミングを見計らって参加してほしい。

《リセマム 石井栄子》

最終更新:5/18(木) 12:19

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