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【EDIX2017】デジタル教材や教育クラウドなど…教材・教育コンテンツゾーン

リセマム 5/18(木) 13:00配信

 教育ICTの最新情報が集結する「教育ITソリューションEXPO」。2010年から開催され、今年で8回目を迎える同イベントは、5月17日から19日までの3日間、東京ビッグサイトの西ホール1・2階で開催されている。出展者数は800社を超え、過去最大。前年の680社を大きく上回わり、来年は1,000を超える出展が見込まれている。

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【教材・教育コンテンツゾーン】

 「教材・教育コンテンツゾーン」では、デジタル教材や学校向けクラウドサービスが紹介されていた。デジタル教材は、学校の授業に使われるだけでなく、家庭での自学自習や、反転学習に使える便利なツールとして定着している感がある。不登校や学習障害のある児童・生徒が、自分のペースで学べ、著しく成績が向上するなど確かな成果も聞かれた。また、大学全入時代の弊害とも言えるかもしれないが、基礎学力がないまま大学に進学した学生たちのためのリメディアル教育にも大変効果を上げているようだ。

◆すらら(すららネット)

 アニメ型教材「すらら」は、小学校1年生から高校3年生の、国語・数学(算数)・英語の自立学習応援プログラム。インターネットを通じて、キャラクターと対話しながらゲーム感覚で勉強できるため、子ども1人でも挫折することなく学習を進めていくことができる。

 「すらら」は、成績上位の子どもの先取り学習ツールとして使用することもできるが、不登校や学習障害の子どもが、自分のペースで自学自習するツールとしても効果を上げている。AI機能を搭載していて、学習状況に応じて、キャラクターが声をかけてくれたり、ほめてくれるので、モチベーションも高まる。スモールステップでていねいに解説してくれるため、まったく学校で習っていない内容も0から理解できるようになっている。偏差値30程度の下位層の児童・生徒がすららによって著しく成績を向上したという事例も多く出ているそうだ。2012年度日本のe-Learning大賞文部科学大臣賞を受賞している。

◆天神(タオ)

 マルチメディア学習システム「天神」は、発売23年目というロングセラー。第10回日本e-Learning大賞を受賞している。乳幼児から高校生まで全教科を網羅している、教科書準拠の教材。ホームスクーリングや不登校児の補助教材としても利用されている。学力自動判定システムを搭載していて、生徒の習熟度に合わせた問題を出題するようになっている。四谷大塚、代々木セミナール等の一流講師陣によるビデオレクチャーもついている。

◆ENAGEED(エナジード)

 昨年初めてEDIXに出展した同社では、21世紀型キャリア教育のための教材を展示。Vol.1~7までの教材は、すべて代表の氏家光謙氏が半年~5年かけて開発したもの。氏家氏は、開発の動機をこう語る。「世の中にはカッコイイ大人とそうでない大人がいる。その違いは何かと言うと、ゼロから物を生み出す力があるかどうか。中高生のうちから、自ら課題を見つけ、正解のない問題に取り組む経験をしてほしい」。

 教材の中には、「ロボットに代替が効かないのは人間のどんな力?」「身の回りの仕事が生んでいる『価値』を書いてみよう」「高齢者でも楽しめるオリンピックはどんなものだと思う?」などの課題が書かれ、生徒たちが自分で考えたり、ヒアリングやディスカッションなどをして、わかったことを記述するようになっている。普段の授業では発言しない生徒が、この授業では積極的に発言するなど、導入した学校からは高評価を得ているという。

◆Z会

 Z会では、スマホでスキマ時間に勉強ができる学習アプリ「Zestia」、受験をゴールとせず、また、現在の学年や固定のカリキュラムの枠にとらわれることなく個人のペースで学べるアダプティブラーニングサービス「Asteria」などを展開。さらに、新たな試みとして、基礎学力アセスメントシリーズ「LIPHARE」を紹介。これは、基礎ツール(日本語運用能力、英語4技能、数学的リテラシー)、問題解決力、組織的行動力、自己実現力の4領域を測定・評価するツール。評価しづらいと思われる、問題解決力や組織行動力といった資質も評価し可視化する。その結果をどのように使うのか、生徒たちの資質や能力を高めるためにどう生かすのか興味深いところだ。

◆アクティブブレインズ

 同社は、教育の情報化の黎明期からICTコンシェルジェサービスを始めた、草分け的な会社。授業でICTを利用する先生たちのサポートに通う中で、先生方の悩みを聞き、それに答える形でさまざまなソフトウェアを開発してきた。たとえば「ふーにゃんの記録簿 健康観察編」は、従来、養護教諭が行っていた健康観察を、タブレットを使って子どもたちが直接入力できるソフト。出欠だけでなく、起床時間、就寝時間、朝食の有無、TVの視聴時間などを毎日記録することにより、ひとりひとりの子どもに適切な指導ができるようになった。また、保護者会で、保護者に子どものようすを細かく報告することができるなど、コミュニケーションツールにもなっているという。

◆LINES(ラインズ)

 LINESは、小中学生向けに、国語・数学(算数)・理科・社会・英語 + 保険・技術・家庭の学習支援をする「ラインズeライブラリアドバンス」を紹介。これは、豊富なコンテンツをサーバーから配信するオンラインサービス。通常の授業で教材を提示したり、ドリル教材をプリントして配布したり、調べ学習や協働学習などさまざまなシーンで使用ができる。また生徒が自宅で自習する際にも使える。

 「ラインズドリル」は、中学校までの5教科の「基礎・基本」を効率よく学び直すことができる。大学や専門学校で、入学前や入学直後の学生の、リメディアル教育ツールとして導入されている。さらに、就職試験対策教材として「ラインズSPI」も展開している。

《リセマム 石井栄子》

最終更新:5/19(金) 15:52

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