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ピーチ、札幌3路線9月開設 仙台・福岡・台北、井上CEO「北海道を玄関口に」

5/18(木) 18:35配信

Aviation Wire

 ピーチ・アビエーション(APJ/MM)は5月18日、札幌(新千歳)-仙台、福岡、台北(桃園)の3路線を開設すると発表した。いずれも9月24日から運航する。

【札幌発着3路線を新設するピーチ】

◆札幌4路線に

 新路線の便数は、仙台線が1日2往復、福岡線が1日1往復、台北線は週3往復で水曜と金曜、日曜に運航。航空券は5月24日午後3時から販売を予定している。片道運賃は仙台線が4290円から、福岡線が5690円から、台北線が8080円から。新路線開設により、ピーチの札幌発着路線は既存の関西線と合わせて4路線になる。

 国内初のLCCであるピーチは、2012年3月1日就航。初便は関西発札幌行きMM101便だった。現在の路線数は、国内線12路線と国際線13路線の計25路線で、18機のエアバスA320型機(1クラス180席)で運航している。

 新千歳空港は、2018年度に機材を夜間駐機できる「拠点化」を計画。現在の拠点は本拠地の関西空港、2014年7月19日に拠点化した那覇の2カ所で、今年9月24日からは仙台を第3拠点化する。機材数は6月に19号機(登録番号JA819P)を受領予定で、2018年度に20機体制、2020年には35機体制を目指す。

 ピーチの井上慎一CEO(最高経営責任者)は、「北海道の路線をもっと増やして欲しいという要望が多かった」と、3路線を開設する理由を説明。旺盛な訪日需要を背景に「北海道を日本の北の玄関口にしたい。北海道には、知られていない魅力やコンテンツがたくさんある。旅先の真の魅力は、実際に訪れた人がそれぞれ定義するもので、千差万別の魅力がある」と語った。

 新路線は観光や親族訪問のほか、コンサートツアーの追っかけや、スポーツ観戦での利用も想定しているという。目標とする搭乗率は、いずれも「75から80%」(井上CEO)とした。

 発着枠の関係で、週3往復でスタートする台北線について、井上CEOは「週7往復が基本」と述べ、増便実現に向けて意欲を見せた。

◆「空港会社はビジネスパートナー」

 井上CEOは、新千歳空港を拠点化する具体的な時期について、「さまざまな調査を進めており、まだお話できる時期ではない」と述べるにとどめた。また、2016年10月19日に拠点化を発表した際に言及した、北海道内を結ぶ路線の開設については、「検討を続けている。ひとつの路線で広い北海道をまわるのは困難だ」と、前向きな姿勢を示した。

 札幌発着の国際線をピーチが開設するのは、台北線が初めて。日台双方の需要が旺盛なことから就航を決めたが、中国でも北海道は人気の観光地の一つだ。

 中国への就航について、井上CEOは「上海や北京も(ピーチが就航の目安とする)片道4時間の範囲」と意欲を見せる一方、「発着枠の獲得が難しい」として、就航実現までに時間を要する現状を説明した。

 また、北海道では、新千歳を含む道内7空港を2020年に民営化する動きが進んでいる。民営化への要望として、井上CEOは「航空会社と空港会社は、対立する関係ではなくビジネスパートナー、という考え方を持った民営化になってほしい。そうなると、いろいろなことができる」と期待を込めた。

 「空港到着後の二次交通機関の整備などを、一緒に取り組んでもらいたい」(井上CEO)と、空港と都市部を結ぶ鉄道やバスの整備について、ビジネスパートナーの視点で課題解決に取り組む姿勢を求めた。

Tadayuki YOSHIKAWA

最終更新:5/18(木) 18:35
Aviation Wire