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バイナリーを対象に静的解析、派生開発に焦点を当てた「リゾルバー」

MONOist 5/18(木) 6:40配信

 DTSインサイトは、「第20回 組込みシステム開発技術展(ESEC2017)」(2017年5月10~12日、東京ビッグサイト)において、静的解析ツールの1種である「Re:Zolver(リゾルバー)」を展示した。同年6月19日に提供を始める予定だ。

【「リゾルバー」の画面イメージ】

 組み込みソフトウェアなどの静的解析に用いるツールは多数ある。一般的な静的解析ツールがソースコードを対象にするのに対して、リゾルバーはコンパイルを終了した後のオブジェクトコード(バイナリー)を対象にする点が異なる。「ソースコードを対象にした静的解析では、ifdefなどのプリプロセス設定が必要だが、バイナリーであればそういった手間を省ける。リゾルバーは、バイナリーを対象とするとともに、その可視化と解析を自動化する業界初のツールだ」(同社の説明員)という。

 リゾルバーの可視化/解析機能は、派生開発に焦点を当てたものになっている。派生開発とは、一から組み込みソフトウェアを開発するのではなく、オプション追加や各国/地域へのローカライズといった改良開発にあたる。最近では、新製品を開発する際にも、既存の組み込みソフトウェアを流用し派生開発することが多い。

 リゾルバーは、派生開発によって発生する変更の影響範囲を可視化する機能がある。「派生開発でバグが起こりやすいのは、変更を加えた部分ではなくその周囲になる。そこで、関数間の呼び出し関係をコールグラフとして可視化することで、変更を加えた部分の周囲で起こる影響を把握しやすくした」(同説明員)。また、クラスの階層図やUMLクラス図などでソフトウェア構造を可視化できるようにするとともに、差分解析によってベースとなる「A」から「A’」「A”」のような派生開発との間の差分も見られるようにした。

 「価格についても、競合他社を想定して戦略的な値付けを行う予定だ」(同説明員)という。

最終更新:5/18(木) 6:40

MONOist