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〔NY外為〕円急伸、110円台=3週間ぶり(17日)

時事通信 5/18(木) 6:30配信

 【ニューヨーク時事】17日のニューヨーク外国為替市場では、トランプ米大統領による機密情報漏えいや捜査妨害の疑惑浮上などを受けて政権運営に対する不信感が一段と強まる中、リスク回避の円買い・ドル売りが急加速し、円相場は4月26日以来3週間ぶりに1ドル=110円台に急上昇した。午後5時現在は110円74~84銭と、前日同時刻(113円10~20銭)比2円36銭の円高・ドル安。
 ロシア側への機密情報漏えい疑惑が取り沙汰される中、トランプ氏がロシアとの関係に絡んで辞任したフリン前大統領補佐官への捜査をやめるようコミー前連邦捜査局(FBI)長官に圧力をかけていた疑いも浮上。識者から「司法妨害罪に当たる」との声が上がる一方、トランプ大統領が弾劾されるのではないかとの臆測なども台頭したことから、投資家のリスク回避姿勢が強まり、安全資産とされる円を買ってドルを売る動きが活発化した。米長期金利の低下や米株価の急落もドル売り圧力に拍車を掛ける形となり、円は取引終盤に一時110円79銭を付けた。
 市場関係者の間からは「『トランプラリー』の巻き戻しとなった。トランプ政権の政策実現性への懸念が根強い中、今回のような政治スキャンダルを受けて市場はリスク回避で反応した。ただ、弾劾という話になれば、当然世界は大きく変わる。6月の利上げはなくなり、105円、100円を目指す展開となるだろう」(邦銀筋)との声も聞かれた。
 ユーロは、同時刻現在1ユーロ=1.1154~1164ドル(前日午後5時は1.1079~1089ドル)、対円では同123円62~72銭(同125円30~40銭)。

最終更新:5/18(木) 11:27

時事通信