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YCCで大巻伸嗣さんの大型新作を展示 横浜の記憶や歴史を呼び覚ます /神奈川

みんなの経済新聞ネットワーク 5/18(木) 9:02配信

 YCC ヨコハマ創造都市センター(横浜市中区本町6)で現在、美術家・大巻伸嗣さんによる展覧会「YCC Temporary 大巻伸嗣」が開催されている。(ヨコハマ経済新聞)

床には水晶の粉を用い、横浜の地図と、菊や桜、蝶などをかたどった

 「YCC Temporary」は、4月14日から新たにスタートしたアートプログラム・シリーズ。毎回1組のアーティストに限定し、一つの空間に大型作品1点という個展形態をとる。第1弾となる今回は、「あいちトリエンナーレ2016」などでの展示で話題を呼んだ大巻さんが、新作の大型インスタレーションを同館の3階で展開する。

 大巻さんは、1971年岐阜県生まれ。物質と空間・存在をテーマに制作活動を行い、資生堂ギャラリー、金沢21世紀美術館、箱根彫刻の森美術館などでの個展や、「横浜トリエンナーレ2008」、「瀬戸内国際芸術祭2010」、「アジアパシフィック・トリエンナーレ2009」(オーストラリア)など国内外の展覧会で、展示空間を非日常的な世界に生まれ変わらせるダイナミックなインスタレーション作品やパブリックアートを発表してきた。

 新作《Echoes-Genius Loci》は、「開国」や「関東大震災」、そして「第2次世界大戦」という、これまで横浜が経験してきた歴史的出来事をキーワードに構想・制作したもの。大巻さんは「今でこそ横浜は新旧の建物が立ち並ぶ豊かな街として息づいているが、過去には震災や戦争によって甚大な被害を受け、そこから人々の努力で街を再生してきた。そういった歴史や意思を知ることにより、この時代に生きる私たちがこれから何をすべきか、そして、次の世代へ何を受け継いで行けるのか、というテーマで作品を制作した」と話す。

 「さまざまな世代にこの作品を楽しんでいただき、鑑賞後は、ぜひ横浜の街をゆっくり歩いてほしい。この作品を通じて横浜の地に巡っている時間や記憶、そして文化を感じてもらえれば。」

 同施設の宇野好美さんは「YCCで新設したプログラムの第1弾にふさわしい大巻伸嗣さんの作品。横浜の方に限らず、沢山の方にご覧いただきたい」と話している。

 開館時間は11時~18時(金曜・土曜・祝日は19時30分まで。入館は閉館の30分前まで)。チケットは一般300円(18歳以下入場無料、高校生は要学生提示)。6月4日まで。1階ギャラリーの展示(不定休)は鑑賞無料。

みんなの経済新聞ネットワーク

最終更新:5/18(木) 9:05

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