ここから本文です

村田、エンダムと余裕の初対面「もっと大きいと思っていた」

スポーツ報知 5/18(木) 6:05配信

◆報知新聞社後援 プロボクシング トリプル世界戦 ▽WBA世界ミドル級(72・5キロ以下)王座決定戦12回戦 アッサン・エンダム―村田諒太 ▽WBC世界フライ級(50・8キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ファン・エルナンデス―比嘉大吾 ▽WBC世界ライトフライ級(48・9キロ以下)タイトルマッチ12回戦 ガニガン・ロペス―拳四朗(20日、東京・有明コロシアム)

 ボクシング12年ロンドン五輪ミドル級金メダリストでWBA同級2位の村田諒太が、世界初挑戦の相手、同級暫定王者(1位)アッサン・エンダムを初対面でのみ込んだ。トリプル世界戦(報知新聞社後援)の予備検診が17日に都内で行われ、強敵を目の前に「もっと大きいと思ったが小さい」と印象を語った。驚異的な回復力を持つ相手に対し、世界3団体統一同級王者ゲンナジー・ゴロフキン(35)=カザフスタン=も行うトレーニングで肉体強化。“ゴロフキントレ”で王座獲得を果たす。

 ひっきりなしに光るフラッシュが、注目の一戦ということを表していた。国内では15年ぶりに行われる激戦ミドル級の世界戦。ただ村田は周囲の熱をよそに、元世界王者を目の前にしても、いつもの試合前のように落ち着いていた。

 眼光の鋭いエンダムにも動じず、自ら握手を求めた。「互いにメンチを切る(にらみ合う)ようなタイプではないので、自然の流れで握手になったと思う。トラッシュトーク(汚い言葉で挑発すること)とかは好きじゃない。正々堂々と試合ができると思うので楽しみにしている」。そう笑顔で語る余裕もあった。

 身長は1・6センチ上回った。「体格的にも似ている。テレビで見た映像ではもっと大きいと思っていたが、それより小さいと思った」。リーチも0・5センチ長かったが「ボクシングは踏み込みやタイミングがあるので、長さは直接関係あるのかというと、そうでもない。気にならない」と冷静だった。

 対戦相手と向き合ってもリラックスした様子。逆に自信を深めているように見えるのは、理由がある。世界初挑戦へ向け、スタミナ面を徹底的に強化してきた。そのひとつがトレーニング用の「スレッド(そり)」を押す練習だ。ともに合宿した経験を持つ村田によると、世界3団体統一王者ゴロフキンも行っていたという。村田を見る中村正彦フィジカルトレーナー(42)は「重量70キロほどのスレッドを約20秒かけて押すという運動を10セットほどこなしていた」と解説した。

 村田は「筋力を使って一気に押していくと無呼吸になる。体中を“酸素負債”の状態にしている。やっているときより、やった後の方が苦しい。ボクシングでも酸素負債の状態になるので、そこからいかに早く回復できるかが重要」と説明。エンダムは世界戦2試合でそれぞれ6度と4度ダウンした経験があるが、不死鳥のごとく立ち上がった(ともに判定負け)。驚異のタフネスを誇る相手を、鍛え抜いたスタミナを武器に追いつめる構えだ。

 この日は練習を休む考えも示していたが、検診後は都内のジムに移動してシャドーボクシングなど軽めの調整。「ベースは休みだけど、アクティブレストです」と村田。近づいてきた大一番へ「待ち望んでいた試合だし、うれしく思う。必ずいい試合になると思うので、期待していただければ」と頼もしく語った。(三須 慶太)

最終更新:5/18(木) 15:29

スポーツ報知