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碓氷製糸が株式会社化 58年の歴史「絹産業の発展を」 群馬

産経新聞 5/18(木) 7:55配信

 昭和34年に設立され、長く本県の製糸業発展に寄与してきた碓氷製糸工場を運営してきた碓氷製糸農業協同組合(安中市松井田町)が14日に「碓氷製糸株式会社」に移行した。蚕糸業などが衰退する厳しい状況の中、本県の製糸業や絹産業の復活に挑む。

 旧組合には最盛期に3千人近く組合員がいたが、養蚕農家の引退などで20人台に減少。高齢化で役員選任が困難になってきたことなどから株式会社化を決め、58年の歴史に幕を下ろした。

 16日には同社の高木賢社長らが、県庁に大沢正明知事を表敬訪問した。高木社長は会談後、「58年の伝統がある碓氷製糸をベースにして発展させたい」と意気込みを語った。その上で、今後の方針について、「生糸の生産販売は中核だが、絹製品まで含めて総合的な絹産業としてやっていきたい。碓氷でしかできない品質の良い製品を作って勝負したい」と話した。

 また大沢知事からは「(絹産業は)大事な資産だからしっかりやってほしい」との声をもらったといい、具体的な方針は取締役会などで練り上げていくという。

 同社は当初資本金約520万円でスタート。今後、県や安中市、富岡市が400万円ずつ出資するなどし、将来的には2500万円程度を見込んでいる。

 現在、国内で現役稼働している器械製糸工場は碓氷製糸工場を含め2社しかなく、同工場は日本で最大の生糸生産量を誇る。

最終更新:5/18(木) 7:55

産経新聞