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醜聞にも全く動じず 郷ひろみと松田聖子にアイドルの矜恃

日刊ゲンダイDIGITAL 5/18(木) 9:26配信

 先週、「徹子の部屋」に出演した女優の梶芽衣子(70)の話が興味深いものだった。2年前に初めてバラエティー番組に出演するや評判となり他の番組からもオファーが殺到。戸惑った梶だったが、「丁重にお断りした」という。役者がバラエティーに出演はよくあること。高橋英樹(73)のように新たなキャラで成功している人もいる。梶は断った理由を「やっちゃうと、今までの女優生活は何だったということになる。俳優として全うしたいので~」と語った。

 積み重ねた芸を横道にそれることなく貫く。昭和を代表する女優らしい生き方だと思う。俳優、歌手、芸人の世界なら芸道一筋も可能だが、アイドルとなると難しい。アイドルの宝庫、ジャニーズのタレントも解散後、ソロとしてアイドルを続けている人は少ない。

 元SMAPのメンバーも「脱アイドル」に向けて取り組んでいるが、61歳になった今もアイドルを続けているのが郷ひろみ。テレビで歌う姿は昔と変わらず。若手アイドルが束になってもかなわないオーラがある。アイドル維持には強い意志と努力が必要。基本は若さと体形を保つこと。そのために酒をやめ、食事に気を使い、日々のトレーニングも欠かさない規則正しい生活。24時間、アイドル・郷ひろみとして生きている。

 偶然なのか、ライバル意識があるのか、郷のかつての恋人、松田聖子(55)もアイドルとして活躍を続けている。結婚、出産、離婚、再婚と女性としてすべてを経験しながら今では「ママドル」と呼ばれファンを魅了する。その聖子の身辺がにわかに騒がしい。娘・沙也加の結婚。本来ならおめでたい話。祝福のコメントを出せば済むものを、無言を通して騒動にしてしまう。まるで「メディアが勝手に騒いでいること」と言わんばかりに。

 聖子の身辺に起きたスキャンダルは数知れずあるが、決して屈したことがない。それは対応法にあるように思う。週刊誌がどんなに聖子のスキャンダルを取り上げても、聖子はいちいち反論も反応もしない。週刊誌は反論すれば、さらに反論材料を載せる。打ち合いは望むところ。ボクシング同様、スキャンダルの打ち合いは世間の関心を呼ぶ。聖子にはそれがない。暖簾に腕押しのようなもの。

 沙也加の結婚を巡っても、メディアは騒ぐが、どう突っつかれようと無反応。過去の対応から見てもいかにも聖子らしいと思う。そのうち何事もなかったようにステージで歌っていることだろう。

(二田一比古/ジャーナリスト)

最終更新:5/18(木) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL