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越、繊維・縫製品輸出10%増 17年予想 世界経済回復で需要

SankeiBiz 5/19(金) 8:15配信

 ベトナムは、2017年の繊維・縫製品輸出が前年比10%増になると予想される。同国最大の国営繊維企業ビナテックスが示した。今年は世界経済が回復して縫製品の需要増が見込まれることが理由だ。国営ベトナム・ニューズなどが報じた。

 16年の繊維・縫製品輸出は同5.2%増の285億ドル(約3兆1629億円)で、伸び率が過去10年で最低だった。ビナテックスの社長は輸出低迷の要因について、ベトナムの縫製品は中間層向けの製品に強みを持っており、世界経済の停滞が長引くなか消費低迷により需要が落ち込み、受注が減少したとみている。加えて、欧米などの輸入業者が、ベトナムよりもさらに生産コストが安価な競合国へと輸入先をシフトしたことも要因として指摘した。

 同社長は17年について、世界経済が上向くとみられていることから受注も回復するとの見方だ。すでに今年に入ってから受注量が大幅に増加し、輸出回復の兆しが見え始めている。

 同社長は、他国との競争が激化するものの、ベトナムの繊維・縫製品は豊富な品ぞろえと品質の高さや納期の正確さなどに加え、同国の政治が安定していることなどが利点になると自信を示す。

 同国の主力輸出品目でもある繊維・縫製品は、国際競争力のさらなる向上のため、高付加価値化が不可欠とされる。ベトナム繊維・縫製品協会の副会長は、多くの製造業者が欧米などのアパレルブランドからの外部委託にとどまらず、商品の企画デザインから生産まで請け負う受注形態へと移行する傾向にあると指摘した。

 地場縫製大手サイゴン縫製貿易の会長兼社長は、最新技術の導入や生産効率の向上に加え、多くの輸入業者は環境に配慮して生産していることを重視しているとの見解だ。このため、縫製業者は競争力の維持に向けて環境保全にも留意すべきだとの見方を示した。(シンガポール支局)

最終更新:5/19(金) 8:15

SankeiBiz