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水面下で有望選手と接触 メジャースカウト日本視察の実態

日刊ゲンダイDIGITAL 5/18(木) 9:26配信

 レンジャーズのダニエルズGM(39)が去る11日、日本ハムの大谷翔平(22)を視察したことが話題になった。メジャーの編成責任者が、シーズン中のこの時期に、左太もも肉離れで離脱中の選手を見るためだけにわざわざ日本にやってきたのであれば異例だが、日本で動いているのはレンジャーズに限らない。

 12日の日本ハム対ロッテ戦はドジャース、レッドソックス、カブス、ナショナルズ、アストロズなどのスカウトがチェック。同日のDeNA対阪神戦はエンゼルスのスカウトが観戦した。この日の試合に合わせて来日した米国人スカウトも何人かいたほどだ。

「最大の目当ては大谷だったと聞いています」と、西海岸のさる代理人関係者がこう続ける。

「普段、米国にいるスカウトは前もって来日の日程を組む。交通の便が良くて日本人がアテンドしやすく、雨天中止のない東京ドームの日本ハム3連戦は5月12~14日のロッテ戦だけです。そこで見るのがベストだと早い時期にスケジュールを組んだものの、大谷は離脱してしまった。なので、とりあえずドームでメジャー志向のある有原や涌井を見たのでしょうが、彼らは大谷だけをチェックしに来たわけじゃない。DeNAの筒香や西武の菊池の試合も、どこかで見たはずです。ダニエルズGMにしても、わざわざ動けない大谷を見に来たとは思えませんからね」

 まだ満足に動けない大谷はともかく、それ以外の選手を正当に評価するには生で見るのが一番に違いない。

 さらに言えば、現行の入札制度は移籍金付きのFAのようなもの。選手がある程度自由に移籍先を選べるだけに、最後にモノをいうのは条件でありコネクションだ。いまのうちから、つながりをつくっておけば争奪戦で優位に立てる。

 しかし、だからといって公然と選手に声を掛ければタンパリングを疑われる。ドジャースは昨年、WBC強化試合の試合前に、主砲のエイドリアン・ゴンザレスとスカウトが大谷に球団のロゴ入りバッグをプレゼントして大問題になった経緯がある。

 マスコミを通じて選手に球団名や自分たちの存在をアピールするだけでも収穫と言うスカウトも中にはいるが、彼らがそれだけのためにわざわざ来日するとも思えない。

■西武・菊池をめぐり早くも争奪戦

 今年の年明け、ナ・リーグ西地区のある球団の職員が沖縄で菊池と接触した。それも、あえて報道陣に自主トレを公開する前のタイミングを狙ったという。

 かと思えば、ア・リーグ東地区のある強豪球団は、菊池が慕う球界OBを間に入れての接触を試みている。

 西武が菊池のメジャー挑戦を許可する条件は今季から2年連続の2ケタ勝利。大リーグ挑戦は早くて来オフなのに、水面下では早くも争奪戦を繰り広げているのだ。

「大谷に関してもかなりのウワサが飛び交ってますよ」と、ナ・リーグ東地区球団のスカウトが声を潜めてこう言った。

「今年の年明けに大リーグ機構が、全30球団に対してアリゾナキャンプでの大谷への接触を禁止した。昨年のドジャースのタンパリング疑惑が直接のきっかけですが、大谷に関してはそれ以前から疑惑が囁かれていた。昨年、日本ハムがアリゾナでキャンプをやっている最中に、ある球団の幹部が大谷と食事をしたというのです。大谷とは以前から面識がある人ですけど、話もせずに食事をするはずがありませんからね。それに大谷だけがターゲットになっているわけじゃない。メジャー球団の関係者とすでに接触したと言われている日本人野手もいます」

 中でも米国から高い飛行機代や旅費をかけて来日する関係者が、1週間近く日本にいてお目当ての選手を指をくわえて見ているだけなんてあり得ない。水面下で動き、それなりのお土産を持って帰るに決まっている――。

最終更新:5/18(木) 9:26

日刊ゲンダイDIGITAL

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