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野外音楽フェス、子育て世代に照準 子ども企画を重視

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/18(木) 8:51配信

 春から秋にかけて県内各地で開かれる野外音楽フェスティバルで、子ども向け企画が重要度を増している。来場者の年齢層の中心が、かつての20代から子育て世代の30~40代へ上がっているため。主催者はステージの出演交渉と並行し、子どもを楽しませる仕掛けに知恵を絞る。

4月中旬、富士宮市のキャンプ場で、県内のフェスシーズン幕開けを告げる「ゴーアウトキャンプ」が開かれた。実行委員会によると3日間の来場者1万9千人のうちの約20%が小学生以下。年々比率が高まっている。

 ファミリー限定のキャンプエリアや、けん玉、工作教室などをそろえた「キッズフィールド」には3日間を通じて歓声が響いた。実行委の深作雄司さんは「初開催から約10年が経過し、初期からの参加者が家族で楽しむようになった」と客層の変化を受け止める。

 親子連れがターゲットのフェスも現れた。15年から5月に御殿場市で開催している「アコチルキャンプ」はテレビ番組でおなじみの出演者をそろえ、打楽器やサッカー、格闘技の親子講座を設けた。実行委の佐藤亮太さんは「3世代で来場する家族もいる」と語る。

 毎年6月に吉田町で行う「頂―ITADAKI―」は、会場の県営吉田公園の遊具も活用してキッズエリアを設ける。竹製の大ブランコが呼び物で、10回目のことしは木製レールに球体を転がす新企画も用意する。主催者代表の小野晃義さんは「子どもが大勢いると、会場のマナー向上につながる」と副次的効果も強調する。

 全国のプロモーター約60社などでつくるコンサートプロモーター協会(東京・渋谷区)によると、野外フェスなどの「フェス・大型イベント」は、12年の65件から大幅に増加し、16年は164件になった。担当者は「長く続くフェスはファミリー層に目配りしている。今後も、この客層への対応が生き残りの鍵」と分析する。

静岡新聞社

最終更新:5/18(木) 8:51

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS