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韓国の「輸入ビール」市場が熱い 4年で2倍、1.8億ドル

5/18(木) 17:30配信

ZUU online

韓国で輸入ビールが増えている。韓国大手スーパーのイーマートでは2017年2月に輸入ビールの売上が韓国産ビールを上回った。ロッテマートも輸入ビールの売上がビール全体の売上の半数近くを占めている。

1人飲みや接待を抑制する請託禁止法(金英蘭法)の施行などで、自宅で夕食を摂る人が増えており、自宅での飲食に輸入ビールを選ぶ人が多いとみられている。

■焼酎をビールで割る「爆弾酒」が人気

韓国の輸入ビールは、韓国関税庁のデータによると2012年の7359万ドル(約80億4850万円)から、2016年には600種1億8158万ドルと2倍以上に増えている。2兆7000億ウォンの韓国ビール市場で10%を輸入ビールが占めるようになった。

韓国の飲食店ではソメクと呼ばれる裏メニューを飲む人が多い。韓国焼酎をビールで割る飲み方で爆弾酒ともいう。韓国のビールは味が薄く、爆弾酒でなければ飲まないという人もいる。焼酎と韓国ビールの混合割合を示すビールコップを置いている飲食店もある。

2013年2月には小規模商店団体が、日本の竹島の日関連の行事に反発して日本製品の不買運動を呼びかけた。マイルドセブン、アサヒビール、ニコン、ユニクロ、トヨタ・レクサス、ソニーなど幅広い品目を対象としたが、 なぜわざわざ不味い韓国ビールを飲まなければならないのかなどといった消費者の反対で不発に終わっている。

大手スーパーをはじめ、アサヒスーパードライ、サントリープレミアムモルツ、キリン一番搾り、サッポロ黒ラベルなど500mlを2500ウォンから買うことができ、2000ウォン弱の韓国ビールと価格差は少ない。韓国ビールより安価で売られている欧州産ビールもある。

■韓国ビールの逆襲

韓国のビールメーカーも手をこまねいている訳ではない。韓国のビール市場は、シェア65%のOBビールとハイト真露が市場を独占していたが、2014年、ロッテ酒類が100%モルツの「クラウド(Kloud)」を発売。2016年には4%のシェアで3位に浮上した。

ロッテ酒類は、2017年4月、焼酎をビールで割る爆弾酒に対応する新製品「フィッツ(Fitz)スーパークリア」を発売すると発表した。濃い味のために爆弾酒には向かないクラウドだけでは、市場シェアには育てるには限界があるという判断からだ。 「カス(Cass)」や「ハイト(HITE)」といった「ソメク(爆弾酒)」向けビール市場がターゲットだ。ロッテ酒類は、クラウドでプレミアムビール市場を攻略し、フィッツスーパークリアは一般市場を攻略するツートラック戦略で15%程度のシェアを目指す。

クラウドは発売当時、発酵後に水を割れないオリジナルグラビティ工法と100%の麦芽で作った高級ビールを前面に出した。味や香りが濃く、アルコール度数も5%とカスの4.5%やハイトの4.3%に比べて高い。価格も2つの製品を上回る。フィッツスーパークリアは、アルコール度数4.5%で競争製品と似ており、麦芽含有量も80%に引き下げた。香りや濃い味は薄いが、カスやハイトと同水準か、より安価で策定される。

ハイト真露は2001年から日本に発泡酒を輸出している。コストパフォーマンスを前面に出した韓国初の発泡酒「フィルライト(Filite)」を発売した。麦芽含有量は67%以下で酒税法上はその他の酒類に分類され、他の副材料を使う。同じ容量のビールに比べて40%ほど安い価格設定で、輸入ビールが価格競争力と多様性でシェアを拡大しているなか、多様性を確保しながらコストパフォーマンスを優先させたという。

最大シェアのOBビールは他の2社に比べると余裕だが、主力製品のカスを主体にレモン・ライトなどのサブブランドを発売するなど、多様な新製品を発表する計画だ。(佐々木和義、韓国在住CFP)

最終更新:5/18(木) 17:30
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