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TSUNAMIで語呂合わせ 静岡県警、外国人守る避難7提言

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS 5/18(木) 8:46配信

Training(訓練)

Speedy(素早く)

Upperlevel(より高い所へ)

Not by car(車を使わずに)

Awareness(意識を高める)

Mindful(心にとどめる)

If(もしもを考えておく)



 静岡県警が県内の外国人に対し、津波避難の心構えを語呂合わせで伝える取り組みを進めている。訓練に参加する、高い所へ逃げるなど重要なポイントを七つの英語にして「TSUNAMI(津波)」の文字に当てはめた。2020年の東京五輪などに向けて訪日客の拡大が見込まれる中、外国人を災害弱者にしないための防災対策に本腰を入れる。

 語呂合わせは「津波避難の7提言」と名付け、沿岸部に住む外国人や外国人を雇用する企業を対象にした防災講話などで紹介している。

 「外国人が単語を聞いてすぐにイメージできることが大切。ふさわしい言葉を選ぶのに苦労しました」。提言を考案した県警災害対策課の白井愛警部補はこう振り返る。

 南海トラフ巨大地震で深刻な津波被害が予想される本県。東日本大震災を教訓にした津波避難訓練が各地で行われているが、地震や津波の知識が不足している外国人は少なくないという。避難行動を促すには覚えやすい語呂合わせを用いるのが有効と考え、県警通訳センターと相談しながら2~3カ月かけて単語を決めた。

 提言は震災から丸6年となった今年3月11日、静岡市内で開かれた外国人向けの防災体験イベントでお披露目した。イラスト入りのチラシも作り、各署を通じて配布している。

 県内の在留外国人数はリーマン・ショック後に急減したが、近年は増加傾向にある。16年末は7万9836人

で前年同期に比べ3700人余り増えた。

 白井さんは「地震はいつ来てもおかしくない。すぐに避難できるように語呂合わせを覚え、命を守る行動につなげてほしい」と防災意識の高まりに期待する。



 ■県民向けは「+(たす)と-(ひく)」

 県警は県民向けに独自の津波避難標語「+と-(たすとひく)」の普及も進めている。

 「高い所に逃げる」「すぐに逃げる」「徒歩で逃げる」「避難する場所を決めておく」「訓練に参加する」の五つの頭文字をつなげたもので、2014年に災害対策課が作った。主なターゲットは小中学生で、津波避難のポイントを分かりやすくPRしている。

 県警は東日本大震災の被災地に延べ4万5千人余りを派遣し、行方不明者の捜索や遺体の検視作業などに当たってきた。南海トラフ沿いで規模の大きい地震が発生すれば県内の沿岸部には短時間で津波が到達するとされる。県警はこうした標語を活用して県民の津波に対する危機意識の醸成を図る。

静岡新聞社

最終更新:5/18(木) 18:27

@S[アットエス] by 静岡新聞SBS