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稀勢の里、かすむ夢の3連覇… 横綱2場所目で初金星配給、二所ノ関親方「無意識に左腕かばっている」

夕刊フジ 5/18(木) 16:56配信

 横綱稀勢の里(30)=田子ノ浦=は17日、西前頭筆頭の遠藤(26)=追手風=に押し出しで敗れて2敗目を喫し、横綱2場所目で初の金星配給となった。

 稀勢の里の右張り手が決まり、遠藤が崩れ落ちそうになったが、踏みとどまられ、そこで慌てたのか引いてしまい失敗。中に入られ一気に押し出された。

 「思わず引いたか?」との問いに、稀勢の里は「うん」と反応しただけ。入門時の師匠で強い影響を受けている先代の鳴戸親方(元横綱隆の里=故人)の初金星配給は、くしくも同じ昇進2場所目(1983年九州)の4日目。相手は大ノ国(のちの横綱大乃国)だった。

 まるでエアポケットに入ったかのような負け方に、八角理事長(元横綱北勝海)は「稀勢の里は負けた気がしないだろうが、腰高だから押し込まれる。負け方が悪い」と苦言を呈した。

 土俵下で審判長を務めた二所ノ関審判部長(元大関若嶋津)は「(遠藤が張り手を受けて)手をついたと思ったんじゃないの? ちょっと力を抜いて、そこで中に入られ持っていかれた。自分で勝負を決めたらいかんよね」と稀勢の里の油断を指摘した。

 4日目を終えて全勝は、横綱白鵬、日馬富士、それに大関昇進を目指す弟弟子の関脇高安。左上腕、左胸の負傷を押して強行出場しただけにファンも多くは望んでいないだろうが、双葉山以来80年ぶりの『初優勝から3場所連続V』は難しい状況になってきた。

 二所ノ関親方は「やはり稽古不足だよね。(稽古したのが)1週間ではね。いつもなら左が得意だが、俺も経験があるけれど(左腕を)無意識にかばっているんだと思う」と分析。八角理事長が「相手を見てしまっている。慎重に取ろうという意識の表れだ」と言うように、4日間を通して立ち会いから押し込まれる展開が続いている。

 序盤の2敗から優勝を飾った例はいくらでもあるが、優勝37回を誇る白鵬、先場所の対戦でけがを負わされ合口も悪い日馬富士、日の出の勢いの高安に2差をつけられたのはなんともキツイ。いかに横綱の責任を果たせるか、残り11日間で真価を問われる。 (塚沢健太郎)

最終更新:5/18(木) 16:56

夕刊フジ