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「出雲弁活用で地域づくり」松江で保存会が発足

産経新聞 5/18(木) 7:55配信

 松江市に残る出雲弁の継承や活用を進めようと「松江・出雲弁保存会」が20日、発足する。設立発起人らが松江市役所を訪れ、松浦正敬市長に名誉顧問就任を要請した。20日には市内で、出雲弁トークや出雲弁をテーマにした記念講演などの設立記念行事が行われる。

 主に島根県東部で使用される出雲弁は、東北弁との共通性が指摘されたり、古代日本語からの音韻を残すといわれたりしている。しかし、他の方言と同様、昔ながらの音韻や語彙などが急速に失われている。

 出雲弁の継承・活用団体には、藤岡大拙・NPO法人出雲学研究所理事長が会長を務める「出雲弁保存会」があり、その傘下で斐川・出雲弁保存会や宍道・出雲弁保存会、雲州平田ただもの会などの地方団体が活動。こうした状況の中、有志が「松江の中心部にも組織が必要だ」として発足にこぎつけた。

 設立発起人代表で会長に就任する小林忠夫さんをはじめ、顧問に就任予定の藤岡さんらは15日、市役所を訪れ、松浦市長に松江・出雲弁保存会の設立をPR。メンバーらは松浦市長に名誉顧問の就任を要請し、市長は快諾した。

 記念行事は20日午後3時から、サンラポーむらくもで開催。出雲弁の語り部として活動する女性2人が出雲弁トークを披露し、藤岡さんが「出雲弁談義」と題して講演する。入場無料。

 会では今後、総会を年1回開き、講演や寸劇などを行うほか、出雲弁の音声録音など調査・研究活動、普及事業を展開する。

 小林さんは「最近、方言に興味を抱く若い世代が増え、心強い。出雲弁の活用を、地域づくりや生活文化の継承に結びつけていきたい」と話している。

最終更新:5/18(木) 7:55

産経新聞