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自然エネルギーの国アイスランド 天然ラグーンそばに建つ地熱発電所の恩恵

6/3(土) 10:20配信

THE PAGE

 ダウンジャケットにニット帽、手袋……、いつもより膨らんだスーツケースを転がし成田へ。ヘルシンキ経由で北極圏に位置するアイスランドに向かった。国名からイメージしていた“氷の国”は想像を超えていた。

フォト・ジャーナル<息づく大地:ホットなアイスランド>-倉谷清文第5回

 天然ラグーンの色鮮やかさに思わず車を止めて、シャッターを切った。

 アイスランドは国内の建物の90%以上は地熱を利用して暖房をまかなっており、電力については約25%が地熱発電、その他すべては化石燃料を使わない水力発電によってまかなっているという。つまり、ほぼ100%自然のエネルギーで電力をまかなっていることになる。

 いざ火山の噴火となれば被害の心配もあるが、それ以上に地形がもたらす恩恵も大きい。地熱を利用した施設は電力のみならず、国内にある170ものプールの熱源にも利用されている。アイスランドでは小さな町であっても公営のプールがあり、子供から大人まで幅広く利用されているそうだ。

 子供たちは小学校までに泳ぎを覚えるという。設備の整った温水プールなら納得のいく話だ。また地熱の利用は農業にも生かされ、国の緯度からすると、育てることが不可能であった野菜類も温室栽培によって可能となったそうだ。

(2017年4月撮影・文:倉谷清文)

※この記事はTHE PAGEの写真家・倉谷清文さんの「フォト・ジャーナル<息づく大地:ホットなアイスランド>-倉谷清文第5回」の一部を抜粋しました。

最終更新:6/8(木) 6:00
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