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<アニメ質問状>「月がきれい」 普通の日常を描く難しさ “地味”で商売が大変だが…

まんたんウェブ 5/20(土) 13:30配信

 話題のアニメの魅力をクリエーターに聞く「アニメ質問状」。今回は、中学生の淡い恋を描くオリジナルアニメ「月がきれい」です。フライングドッグの南健プロデューサーに作品の魅力を語ってもらいました。

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 ーー作品の概要と魅力は?

 思春期の中学生の恋模様を描くオリジナルアニメです。小江戸と称される埼玉県・川越の街並みを舞台に、普通の中学3年生が普通に出会い、普通に恋をする。アニメが本来得意とする現実離れした出来事は何も起きませんが、現実的な日常を丁寧に描くことで、登場人物の心情をより豊かにお伝えすることに一番力を入れています。

 中学生たちの一喜一憂に感情移入してやきもきするもよし、親や親せきのような目線でほほえましく見るもよし、登場人物たちの思春期の一年間を画面を通じて共有していただければ幸いです。

 ーーアニメにする時に心がけたことは?

 何よりもまず、実際の中学生ってどんなんだったっけ?ということです。私も岸(誠二)監督も脚本の柿原(優子)さんも、中学時代はかなり前のことですし、都合よく思い出せないことも、思い出したくないこともいくつもあります(笑い)。とはいえ、作品コンセプトは決めちゃいましたし、やるとなったらやるしかありませんし、格好つけてもいられませんので、まずは自分と身の回りの中学時代のことを出来事、思いなど含め語り合いました。ツラかったです。

 もちろん、今の中学生のことは分かりませんので、知り合いのつてを頼って親戚や友人のお子さんら現役の中学生からもたくさんお話を聞きました。その結果、何となく分かったのは、「スマホを持ってるというほかは、我々の時代とそんなに変わらないね」ということ。世代差よりも個人差の方が大きいということを確認して、制作に入っていきました。

 ーー作品を作る上で大変だったこと、うれしかったことは?

 普通の日常生活をアニメで描く、というのは実はとても大変な作業です。ロボットや宇宙船が動いたり、魔法や必殺技がさく裂する瞬間を描くよりも、人間の何気ない仕草や表情を描く方が難しいんです。そういう意味で、監督以下、現場は現在進行形で日々大変ですね。

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最終更新:5/20(土) 13:30

まんたんウェブ