ここから本文です

スリランカ政府関係者、研修で水の資料館視察 香川のため池に学ぶ 

産経新聞 5/18(木) 7:55配信

 香川県のため池灌漑(かんがい)の知識や技術を学ぶため、スリランカの農業開発を担当する政府関係者ら15人が来県した。17日は香川用水記念公園(三豊市財田町)にある水の資料館を視察した。

 JICA(国際協力機構)は、平成28(2016)年からスリランカの農業開発のために「北中部乾燥地域における連珠型ため池灌漑開発計画プロジェクト」を実施している。香川県での研修はプロジェクトの一環で、県農政水産部や県土地改良事業団体連合会などの協力を得て実現した。

 香川県は乾燥地域における農業の知恵として、弘法大師・空海が改修したと伝えられる満濃池(まんのう町)をはじめとする、ため池を活用した農業用水の管理技術を千年以上培ってきた。

 スリランカも同様に、ため池灌漑の歴史を持つ。とくに協力対象の北中部地域は、古来から水不足に悩まされてきた乾燥地域。約1200面のため池を連結させた“連珠型ため池システム”を構築してきたが、乾期の降雨の少なさから、灌漑用水量の安定的な確保は難しいという。このため灌漑施設の改善や機能の向上が求められている。

 資料館では展示された資料を見ながら、職員が香川用水の概要などについて解説。参加者は熱心に耳を傾けた。

 JICA四国は「香川県は水不足に悩まされながらも知恵を絞り乗り越えてきた。ここで学べることは多い」と研修に期待している。

 参加した同プロジェクトの責任者のデアルウィス・サマラウェラ・ムダリゲ・ドンラリスさん(55)は「香川県は気候だけでなく地形の面でも、私たちが開発を進める地域に似ている。ぜひ参考にしたい」と話した。

 県内での研修は25日まで行われる。

最終更新:5/18(木) 7:55

産経新聞