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【ボクシング】村田が身に付けた驚異の“追い足”

東スポWeb 5/18(木) 16:38配信

 WBA世界ミドル級王座決定戦(20日、東京・有明コロシアム)で激突する同級2位の村田諒太(31=帝拳)と同級1位アッサン・エンダム(33=フランス)が17日、都内で行われた予備検診で注目の初対面。終始和やかな雰囲気で、紳士的に握手を交わした。測定されたデータで上回った村田は、この世界初挑戦に向けてフィジカル強度を大幅にアップさせることに成功したという。ロンドン五輪金メダリストの驚異的な肉体強化の中身とは――。

 検診が終わると、両雄は互いににこやかな表情で握手を交わした。村田は「僕も彼も試合前にメンチ切り合うタイプじゃないんで」と説明。格闘家同士の初対面は、ともすれば乱闘寸前の険悪な雰囲気にもなりかねないが、さわやかなスポーツマンシップにあふれた雰囲気だった。

 計測された数値では身長(村田182・8センチ、エンダム181・2センチ)、頸周(41・2センチ、39・8センチ)、胸囲(98センチ、95センチ)に上肢リーチ(188センチ、187・5センチ)と、いずれもわずかながら村田が上回った。この結果について村田は「エンダムはもっと大きいと思ってた。あと、僕って意外と手が長いんだなと思いました」と話して周囲を笑わせた。

 2013年8月のプロデビューから13戦目で迎える初の世界戦に向けて、準備は整った。村田は自身の長所を徹底的に伸ばして勝負することを決意。相手のエンダムが足を使ってくるタイプとあって、強化したのはフィジカル面だった。

 その内容は、1ラウンド3分間の中の動きの強度をいかに高めるかというもの。村田のフィジカル強化を担当した中村正彦トレーナー(42)は、そう説明した。

 ボクシングの練習は3分間動いて1分間(あるいはもっと短い時間)のインターバルを取るという、試合と同じリズムでやるのが一般的。だが、中村トレーナーは「ボクサーには『バテると、ヤバい』という本能があるので、意外と強度の高い練習ができていない」という。

 そこで走るのに約3分かかる1000メートルのタイムを向上させるトレーニングを敢行。もともと走力のある村田は、ここでは他の世界王者クラスより15~20秒、速いタイムを記録するという。さらに強度を高めるため「15秒全力疾走、15秒インターバル」のトレーニングでは「時間内に走れる距離が2~3メートル長くなりました」(中村トレーナー)。たかが2~3メートルと思うなかれ、短い時間を考えれば驚異的な伸びだ。試合でもこの“追い足”が出せれば、逃げまくるエンダムをつかまえて、仕留められる可能性は高まる。

 最大の長所を伸ばせた自信からか、村田も「必ずいい試合をします」とキッパリ言い切った。

最終更新:5/18(木) 16:38

東スポWeb