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<憲法審再開>与党「議論丁寧に」 野党、首相発言撤回要求

毎日新聞 5/18(木) 11:41配信

 衆院憲法審査会(森英介会長)は18日午前、「国と地方のあり方」をテーマに自由討議を行った。安倍晋三首相が2020年の改正憲法施行を目指すと表明して以降、初めての開催。森会長(自民)は冒頭、首相発言を念頭に「憲法改正の発議権を持つのはあくまで国会だ。主体性を持って、与野党で丁寧な議論を積み重ねる」と釈明した。一方、発言に反発する野党は、審査会として抗議や撤回を求める決議を行うよう要求した。

 審査会の開催は4月20日以来、約1カ月ぶり。今村雅弘前復興相の問題発言や首相の改憲発言に野党が反発したため、たびたび討議が見送られていた。

 森氏は「各会派が異なる意見にも耳を傾けながら自由に議論できるよう、公平かつ円満なる審査会運営に努めてきた」とこれまでの運営を説明。「これまで築き上げてきた公正円満な運営に努める」と約束した。

 これに対し、民進党の中川正春氏は「首相は具体的な改正案を提起し、改正の期日を指定した。立法権を著しく侵害する行為だ」と批判。「問題の根は深い。審査会の総意として首相に抗議と発言撤回を求めるべきだ」と訴えた。

 また共産党の赤嶺政賢氏は「国民の多数は改憲を求めていない。改憲案の発議に向かう審査会を動かすべきでない」と反発。社民党の照屋寛徳氏も「立憲主義と平和主義を破壊し、(憲法尊重擁護義務を定める)憲法99条違反の暴言だ」と首相を非難した。

 一方、改憲項目として教育無償化を掲げている日本維新の会の足立康史氏は「審査会の開催が1カ月遅れた。(首相発言の)政治問題化を主導した民進党に苦言を呈したい」とし、他の野党をけん制した。【小田中大】

最終更新:5/18(木) 11:58

毎日新聞