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露疑惑、トランプ氏断崖

産経新聞 5/18(木) 7:55配信

 ■大統領選干渉 FBI前長官に捜査中止要求か 米紙報道

 トランプ米大統領がロシア絡みの2つの問題で窮地に立たされている。トランプ氏側は露外相への機密情報漏洩(ろうえい)問題への対応について適切だったと強調、連邦捜査局(FBI)の捜査介入問題についても全面否定し、押し切る構えだが、政権を大きく揺るがしかねない情勢だ。

 【ワシントン=加納宏幸】米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は16日、トランプ米大統領が2月、当時のFBIのコミー長官に対し、ロシアによる米大統領選への干渉疑惑の捜査対象であるフリン前大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の捜査をやめるよう求めたと報じた。コミー氏が9日に解任された際に取り沙汰された捜査介入を裏付けることになれば、トランプ氏への批判は強まりそうだ。

 フリン氏はトランプ政権発足前にロシアのキスリャク駐米大使とオバマ前政権の対露制裁を協議しながら、ペンス副大統領に協議しなかったとの間違った説明をさせたことを理由に、2月13日に辞任した。

 同紙によると、トランプ氏はその翌日の14日、ホワイトハウスの大統領執務室で開かれたテロ関連の会議の後にペンス氏やセッションズ司法長官らを退席させて、コミー氏と2人だけになり、「フリン氏を解放してやってほしい。彼は良いやつだ」と伝えた。

 トランプ氏はまた、フリン氏が何も間違ったことはしていないと強調。政権内部からの情報漏洩も問題視し、コミー氏に機密情報を報じた記者の収監を検討するよう求めたという。

 コミー氏は後で問題が生じたときのために会話の内容をメモにする習慣があり、会話の記録はFBI高官に共有された。同紙は内容を知るコミー氏周辺の話として報じた。

 これに対し、ホワイトハウスの当局者は16日、記者団に「大統領がフリン氏らに対する捜査をやめるようコミー氏に求めたことは決してない」と否定。FBIのマッケイブ長官代行も議会証言で、捜査妨害はなかったと説明していた。

 下院監視・政府改革委員会のチェイフェッツ委員長(共和)は16日、コミー氏のメモ提出を求める書簡をFBIに送付。委員会の召喚状を出して提出を求める構えもみせる。

 トランプ氏はコミー氏の解任後、「コミー氏は報道機関に情報を漏洩し始める前に、2人の会話の録音記録が存在しないよう願った方がいい」とツイッターに書き、記録の存在を示唆した。

最終更新:5/18(木) 8:27

産経新聞