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テロ等準備罪 息巻く民進、攻めは稚拙 午前に不信任案、首相質疑流れる

産経新聞 5/18(木) 7:55配信

 民進党は、「テロ等準備罪」を新設する組織犯罪処罰法改正案の衆院審議が大幅に延びたことに手応えを感じ、国会での攻勢を強めている。6月18日までの国会会期を大幅延長できれば質疑で安倍晋三首相を攻撃できる時間が増え、東京都議選(7月2日投開票)にも有利に働くと踏む。ただ、17日の与野党攻防では、ちぐはぐな対応で首相を追及する機会を逃すなど稚拙な一面ものぞかせた。

 「金田氏の二転三転する答弁、国会審議に対する無責任な姿勢などは大臣の任に値しない」

 野党4党が金田勝年法相の不信任案を提出した17日、民進党の笠浩史国対委員長代理は記者会見で、金田氏をこきおろした。

 与党は改正案を4月中に衆院通過させる方針だったが、5月中旬以降にずれ込んだ。不信任案の提出で採決日はさらに遅れることになり、会期延長も現実味を帯びる。

 野党は本来なら政府提出法案の成立が増える会期延長を嫌うが、今年は事情が違う。都議選前後まで国会が延長されれば、首相を攻める機会が増え、7月2日の投開票に影響を及ぼすことができるからだ。

 17日には民進党が学校法人「加計(かけ)学園」(岡山市)問題をめぐり、文部科学省が首相の意向を忖度(そんたく)したかのような「内部文書が存在する」と指摘。党は「忖度の次元を超えて犯罪だ」(榛葉賀津也参院国対委員長)とし、加計学園疑惑調査チームを立ち上げた。民進党国対幹部は「首相の友人が学園の理事長であり、森友学園の問題より首相を追及しやすい」と鼻息が荒い。

 ただ、現場の国会戦術には綻(ほころ)びもみられる。17日午後には首相が衆院法務委員会で1時間質疑に応じる予定だったが、4野党は午前中に金田氏の不信任案を提出、首相の質疑は流れた。自民党国対関係者は「加計学園の内部文書が出た当日に首相が質疑の矢面に立たず助かった」と“敵失”を指摘する。にもかかわらず、安住淳代表代行は記者会見で「首相が主導したとなると、進退に関わる事件になる。徹底的に追及する」と語気を強めた。(奥原慎平)

最終更新:5/18(木) 8:30

産経新聞