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朴前政権、資料を隠蔽? 大統領府「コンピューター空っぽ」

産経新聞 5/18(木) 7:55配信

 【ソウル=桜井紀雄】韓国大統領府で、朴槿恵(パク・クネ)前政権が文在寅(ムン・ジェイン)新政権へ引き継ぐべき資料がほとんど残されていなかったことが判明し、物議を醸している。朴前政権が不都合な資料を故意に隠蔽(いんぺい)したのではないかとの臆測を生んでいる。

 「資料を確認したが、コンピューターのハードウエアはほとんど空っぽだった」。大統領府関係者は16日、記者団にこう明らかにした。複数の韓国メディアによると、前政権が引き継いだ資料は10ページ足らずの報告書などで、業務区分や内部ネットワークのパスワードなどを記したものにすぎなかった。印字した資料の多くがシュレッダーにかけられていたという。

 朴政権は1100万件を超える大統領に関する記録物を作成したとされるが、大半が今月9日の大統領選までに「指定記録物」として国家記録院に移管された。大統領記録物に指定されると、最長30年間、原則閲覧できなくなる。

 指定記録物には慰安婦問題をめぐる日韓合意や米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」配備、旅客船セウォル号沈没当日の文書など、新政権による責任追及の対象となる資料の多くが含まれているという。

 前政権関係者は「法にのっとって処理しただけだ」と主張。資料の引き継ぎをめぐる確執は今回が初めてではなく、2008年の盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権から李明博(イ・ミョンバク)政権への移行時にも起きた。政権ごとに断裂を生む法的不備を指摘する声もある。

最終更新:5/18(木) 7:55

産経新聞