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苦境の大宅壮一文庫、クラウドファンディングで資金募集

朝日新聞デジタル 5/18(木) 19:21配信

 運営難が続く雑誌専門の図書館「大宅壮一文庫」(東京都世田谷区)が18日、クラウドファンディング(CF)で運営資金の募集を始めた。ネットの普及や出版市場の縮小に伴い利用者が減少。積み立てを切り崩して運営していた。

 CF最大手のサイト「レディーフォー」(https://readyfor.jp/projects/oya-bunko)で6月30日まで受け付ける。目標額は500万円だが、下回った場合は全額返金する。3千~10万円までの5段階の出資額に応じて、入館料が無料になったり、書庫を自由に閲覧できたりといった特典を「購入」する方式。

 同文庫は評論家・大宅壮一氏(1900~70年)の遺志により、氏のコレクションを元に71年に開館。現在の蔵書は約78万冊で、明治、大正期の創刊号などもある。マスコミ関係者の利用が多く、2015年度は延べ約8万7千人が利用した。昨年度は約500万円の赤字を見込む。

 鳥山輝専務理事(69)は「ノンフィクションや出版文化を支えてきた。CFを通して、存在意義を理解してもらいたい」と話す。(塩原賢)

朝日新聞社

最終更新:5/19(金) 11:17

朝日新聞デジタル