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「ヘンな出会いがある」日替わりバー今夜も盛況 会社員や学生…誰でも店長に

産経新聞 5/18(木) 14:26配信

 大阪市北区天神橋の天神橋筋商店街近くに、さまざまな職業や経歴を持つ人が企画を持ち込み、日替わりで店長をするユニークなバー「週間マガリ」がある。平成25年秋のオープン以来、口コミで人気が高まり、これまで誕生した店長は250人以上。キャッチコピーは「ヘンな出会いがきっとある」。今春、来店客は2万人を超えた。(猿渡友希)

 ◆企画持ち込み

 10日夜、天神橋筋商店街アーケードを南へ抜けた先にたたずむ古民家風の建物2階にある「週間マガリ」に、次々に人が入っていく。今回の企画は「いろんな本に出会うBAR 酒と本と男と女Bar」。L字形のバーカウンター内にはこの日の店長、崎山哲也さん(44)が立ち、客が持ち寄った小説やエッセーの話題に花を咲かせていた。

 会社員の崎山さんは、以前に客として来たことがあり、今回初めて店長に。「初めて来た人を受け入れて、みんなで楽しむ感じが好き。今日は大好きな本をつまみに、お酒を楽しみながらいろんな人と語り合いたい」と笑顔を見せた。

 集まったのは、仕事帰りの会社員や学生など約15人。常連客という松本大樹さん(39)=大阪府守口市=は「本やゲーム、映画など興味がある企画の店長さんの日に来る。毎回新しい出会いや発見があって刺激的」と魅力を語った。

 ◆SNSで告知

 店のオーナーは小西亮さん(28)。学生時代から人が集える場所を作りたいとの思いがあり、広告代理店に就職したものの3カ月で退職。同店を25年秋にオープンさせた。

 店名は、店長が間借りし、週刊誌の連載のように企画したいという趣旨で名付けた。小西さんは日替わり店長を店内でサポート。酒は準備しているが、持ち込みも可能で、料金はチャージ制や会費制などさまざま。広告はせず、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)のフェイスブックにスケジュールを掲載するだけだ。

 世界各地をめぐったバックパッカーが世界を語る「世界の酒場から」、美大生が客の似顔絵を描く「似顔絵BARスタジオマガリ」など、これまでに学生やフリーター、起業家らが斬新な企画を実施。その後、実際に自分の店を出した人もいる。

 27年12月25日、クリスマスの夜に恋人がいない人が集まり、独り身を楽しむ「恋人イナイイナイバー」という企画には、100人以上が集まった。さらに昨年2、9月には、大阪・ミナミで「恋人イナイイナイバーEXPO」と題したイベントを行い、約600人が参加した。6月にも大阪市淀川区内で開催予定だ。

 小西さんは「知らない人同士でも、何かきっかけがあれば会話ができるし、そこから新しいものが生まれる。今後もマガリをきっかけに人と人がつながり、その輪が広がっていけば」と話している。

最終更新:5/18(木) 15:00

産経新聞