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<国宝・松本城>震度6強以上で倒壊の恐れ 耐震工事へ

毎日新聞 5/18(木) 20:34配信

 長野県松本市の国宝・松本城が震度6強以上の強い地震があった場合、倒壊する危険性があることがわかった。昨年4月の熊本地震では熊本城が大きな被害を受けており、市は耐震補強の方法などを検討する。

 松本城は築城から400年以上たっており、2010年度の調査で耐震診断の必要性が指摘されていた。11年6月に松本市で震度5強の地震があったことも考慮し、市教育委員会は公益財団法人「文化財建造物保存技術協会」(東京都)に依頼して14年度から3年かけて診断した。

 その結果、大地震動(震度6強~7程度)に対して、全体的に建物の強度が不足。大天守の3、5、6階と乾(いぬい)小天守1、2階、月見櫓(やぐら)では、梁(はり)、柱の破損の恐れがあり、最悪の場合、倒壊の危険性があることがわかった。また、1950~55年の大規模修理の時に補強された鉄筋ブレース(筋交い)のボルトの緩みを防ぐ座金(ざがね)が、経年劣化している部分があり、耐震性能が低下しているところもあった。

 市教委は7月、有識者らによる検討委員会を設置し、耐震工事の工法や工事中の公開のあり方などを協議する。市教委は早ければ19年度中に着工したい考えで、工事完了までは数年かかる見込み。【松澤康】

最終更新:5/18(木) 20:40

毎日新聞